初夏の「行楽昼膳」 第6回(全18回) 首都圏や関西各地から日帰り遠足気分で訪ねられる距離にありながら、別世界を味わえる、個性豊かなレストランにご案内します。
前回の記事はこちら>> 日本料理 吟 Nihonryori Gin(稲村ガ崎)
2人分の前菜や刺し身などを盛り込んだ華やかな造り八寸(要相談)。お客さまの希望に合わせたコースの相談にも対応可能。山あいの邸宅で心も体も喜ぶおもてなし
江ノ電の稲村ヶ崎駅から、閑静な住宅街を歩くこと約7分。小山に佇む門をくぐると現れる洋風の邸宅。ステンドガラスの扉を開け、真っ白な鏝絵(こてえ)が美しいカウンターへ……。一つ一つのアプローチが、これから訪れる時間への期待を膨らませます。
2019年4月にオープンした「日本料理 吟」。ランチは「昼のおまかせ会席」と「季節の木箱弁当」の2種が用意されます。
鏝絵作家・後藤仁五氏の鳥獣戯画とともにお客さまを迎える佐々塚料理長。「生産者の想いを伝えたい」と話す佐々塚雅也料理長は、地元・鎌倉や三浦の野菜から、魚のうまみを引き出す神経〆処理を行う「大森式流通」の魚まで、全国から選び抜いた食材を使い、月2回替わりの料理を提供しています。
新緑を思わせるすがすがしい造り八寸は、初鰹と花わさびの醬油漬け、汲み上げゆばの揚げ出しのうにのせ、春野菜と平ら貝のジュレがけ、車海老の手毬ずしなど、丁寧に作られた旬の美味が、オリジナルの富士山をデザインした器に美しく盛り込まれます。
おいしさはもちろんのこと、医学博士・南雲吉則氏の監修のもと“体によい料理”も追求。たとえば、料理の味つけに使うジュレは寒天でヘルシーに、土鍋ご飯は雑穀玄米で炊き上げます。緑に包まれた静かな邸宅で、体と心が喜ぶひとときが待っています。
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
日本料理 吟 にほんりょうり ぎん
神奈川県鎌倉市稲村ガ崎4-1-11
TEL | 0467(84)7236 |
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営業時間 | 11時〜13時30分(LO)、17時〜21時(LO) |
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定休日 | 水曜・第1火曜定休 |
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- 昼の木箱弁当5500円、昼の会席1万1000円〜、夜の会席2万4000円〜 要予約 個室1室あり
料理内容や食材、産地、営業時間、定休日等は変更になる場合があります。予めご確認のうえ、お出かけください。掲載の料金は税込み価格です。別途サービス料がかかる場合があります。 撮影/阿部 浩 取材・文/小松めぐみ
『家庭画報』2022年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。