普段使いのぬりもの(漆器) 第7回(全10回) より質の高い器を買い求める機運が高まっています。これまで、敷居が高いと敬遠されてきた漆器人気もその流れのひとつ。手に取り、唇に触れるたびに心が和む木の器は、殺伐とした時代にあってゆとりを取り戻す“癒やしの器”としての側面が再評価されています。
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コロナ禍による在宅勤務で、ランチを自宅で食べる人が増えました。仕事の合間でも簡単に作れる麺類はありがたいメニュー。時代を追い風に注目を集めているのが漆のうどん鉢です。麺類の頻度が高まると、間に合わせではなく本物の漆器で食べたくなるのだとか。
お昼に漆器を使うと贅沢な気分が味わえるだけでなく、器は熱くならず、また冷めにくいという利点が。
「“うどん鉢といえば漆”が常識となってもいいほど重宝します」と漆ギャラリー舎林の山田冨美子さん。お椀の次に揃えるパーソナルなアイテムとしてお気に入りを選んでみてはいかがですか。
今どきのぬりものレッスン
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持って熱くないうどん鉢がいい
小林慎二(Shinji Kobayashi)素直で安定感のあるフォルムに、つやつやとした器肌が美しい。深い飴色に麺の白さがひときわ映える。「うどん鉢(赤溜)」(径16.5×高さ9センチ)1万9800円/ギャラリーやなせ
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 掲載漆器についてのお問い合わせは、『家庭画報』2022年5月号96~97ページまたは、
第2回のギャラリーをご参照ください。 撮影/本誌・西山 航 取材・文/井伊左千穂 スタイリング/梶井明美
『家庭画報』2022年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。