雑誌『家庭画報』編集部で料理班に在籍四半世紀のパンダ社長が、厳しい目で選んだとっておきの「おいしいお取り寄せ」を熱狂的にお勧めするコラムです。
一覧はこちら>>知ってるようで知らないフライとカツの違い
揚げ物、お好きですか? カロリーが高いなぁ、と思いながらサクッ、ジュワァ~の揚げ物についつい手が出たりしませんか?
先日メンチカツをいただきながらふと、トンカツ、ビフカツ、メンチカツ。でもカキフライ、エビフライ、ほたてフライもあるな。カツとフライの違いってなんだろうな? と考えました。
答えはお肉類はカツ、お魚類はフライ。でも実はもともとの名前の由来も違うんです。
フライとカツ。もともとの名前の由来が違うとは…
カツはカツレツが略されたものでその語源はフランス語の「コートレット」。これはたっぷりのバターで焼く調理法です。このコートレット、今でもクラシックなフレンチレストランでは仔牛のコートレットなどメニューにありますよね。
銀座の老舗洋食店の煉瓦亭が牛肉を豚肉に替え、油で揚げる料理を考案し、発音の難しいコートレットの代わりにこれを「ポークカツレツ」と名付けたそうです。ですので、もともとカツは焼いたものだったんですね。
フライに関しては英語の「deep fry」という油をたっぷり使って揚げた料理からきたようです。
いずれにしても現在はカツもフライもパン粉をつけて香ばしく揚げたものをいいます。どうですか? 今日はこんがり揚がったカツかフライ、いただきませんか?