他人から見ると不器用で変わった人。そんな清美が見つけたのは……
清美について「言葉にするとスルッと逃げていってしまう感覚があって」と言いながら、懸命にフィットする言葉を市川さんは探してくれました。
「小さい頃の清美はなんとなく想像できるんですよね。小さい子がそのまま大きくなったような感じもするから。それに、動物的。動物的っていうのも、いろいろな受け取り方ができると思うんですけど、何かに出会ったときに疑うとか窺うとか、自分の身を守る力が強いというか。人見知りで几帳面すぎるって人物紹介には書かれていますけど、人を殺したからそうなったわけではなくて、もともと他人からすると不器用で、変わった人とか言われてしまうような。そういう人なんじゃないかなという気がします」
そんな清美は、あるとき缶を見つけ、それを持ち帰ります。そこに描かれていた絵は“羊の木”。
監督やヘア&メイク、スタイリスト……。作品に関わる人たちと共に、自身の演じる役を作っていくのが市川さんは好きだという。