富士山を背に、河口湖の畔で自然の息吹を感じとる辻井さん。メイン会場の河口湖ステラシアターにて行われたオープニング・リサイタルでは、心地よい自然の音に包まれながら、オール・ショパンのプログラムを披露しました。
華やかで時に切ないワルツから始まり、超絶技巧の「エチュード 作品10」、自然を感じさせる「舟歌」、勇壮な「英雄ポロネーズ」などで聴衆の心をつかみます。
【3日目】河口湖総合公園・晴れ男と評判の辻井さんのおかげで、朝の雨は上がり、開演前には爽やかな風が吹き始めた。富士山が見える美しい公園で、リラックスしながらピアノを聴くピクニック・コンサートでのひととき。2、3日目は地元小学校での音楽教室、100名限定のプレミアム・リサイタル、野外のピクニック・コンサートなど、毎回異なる会場やピアノで演奏に臨みました。
また豪華なゲストアーティストのコンサートも行われ、辻井さんも客席で熱心に聴いていたようです。
「尊敬する加古 隆さん率いるクァルテットの演奏に心を打たれたり、小曽根 真さんの素晴らしいアレンジは『こういう和音を使うんだ』と勉強になりました。様々なピアノや演奏者による音色の違いを、皆さまに知っていただきたいというのがフェスティバルの目的でもあり、自分でもそれを実感できました」