教えてくれたのは
永田京子(ながた・きょうこ)さん更年期トータルケアインストラクター。独自のメソッドを医療機関やトップ企業で、のべ2万人以上に教える。著書に『女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操』(三笠書房)他。滞った血液と老廃物を流せば、痛みは楽になる
「女性ホルモンの分泌量が減ると血管が硬くなり、血行不良を招きます。さらに筋力の低下や姿勢の悪さが重なると筋肉が固まって、つらい痛みの原因に」と、更年期トータルケアインストラクターの永田京子さん。姿勢を支えるために必要な肩甲骨まわりの筋肉は、スマホの使用やデスクワークなどで収縮しがち。老廃物がたまりやすい状態だとか。
「肩こりがひどいからとマッサージをすると老廃物が体の奥に入り込んでしまい、逆効果。解消するには、肩甲骨まわりの筋肉を動かして血液と老廃物を流し出すとスッキリします」
今回紹介するのは、筋肉に圧をかけてから一気にゆるめる「にょきにょき加圧」。滞っていた血液が流れると、痛みの原因である老廃物が排出され、肩こりが改善されます。
「肩からゴリゴリとした感覚がなくなるまでしっかり回すのがコツ。血流悪化による頭痛や肩こりがスッと軽くなるので、やってみてください!」(永田さん)。
老廃物がたまっていませんか? まずは自分の状態をチェック
背中に手を回し、肩甲骨の下に指を入れてみて、第1関節あたりまで指が入れば、筋肉がしなやかで血行は良好。指が入らない場合は、老廃物がたまっているサインです。「にょきにょき加圧」でここがほぐれます!
A)肩甲拳筋(けんこうきょきん)首と肩甲骨を結び、肩甲骨を引き上げる筋肉。うつむく姿勢を続けると頭痛・肩こりの原因に。
B)僧帽筋(そうぼうきん)上部僧帽筋は首、肩、背中をつなぐ背筋。首と肩甲骨にある上部の筋肉は、デスクワークでこり固まりやすい。
C)菱形筋(りょうけいきん)背骨と肩甲骨の間につき、僧帽筋の深部にある。背中を丸めた姿勢が続くと、外側に引っ張られ硬くなる。
「にょきにょき加圧」で痛みとコリが解消するのはなぜ?
肩甲骨まわりの筋肉にたまった疲労物質などの老廃物がコリの原因。筋肉を動かして血行を良くし、血中に老廃物を浮上させます。
筋肉に圧をかけて血液をせき止めると、ゆるめたときに血流に勢いが出ます。筋肉や血中の老廃物が一気に流れ、痛みの原因を排除。
『からだにいいこと』2022年6月号
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https://www.karakoto.com/ 監修/永田京子 撮影/古谷利幸(F-REXon) 取材・文/中澤夕美恵 モデル/殿柿佳奈 ヘアメイク/千葉智子 イラスト/CHINATSU
この記事は、『からだにいいこと』2022年6月号の内容を抜粋・再構成したものです。