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だるい、おなかが張る、うつっぽい…。梅雨どきの「湿邪(しつじゃ)」は心身の大敵

2022.06.10

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漢方の知恵と養生ですこやかに 第6回(01) すがすがしい新緑の季節はあっという間に過ぎ、今年も梅雨の到来です。湿気で調子も崩れがちですが、上手に汗をかけば体も心も意外なほどすっきり。潤いを得て輝く樹木や色鮮やかな紫陽花など、季節を楽しむ余裕も出てくることでしょう。前回の記事はこちら>>

雨が続くと手足はだるく、気持ちもふさぐ
梅雨どきの「湿邪」は心身の大敵。体の湿気対策でさわやかに


〔解説してくださるかた〕横浜薬科大学客員教授・薬学博士 漢方平和堂薬局店主 根本幸夫先生

根本幸夫先生


1947年生まれ。1969年東京理科大学薬学部と東洋鍼灸専門学校を同時に卒業後、さらに鍼灸と中国医学を学ぶ。「普段の生活こそが治療の場」をモットーに、漢方平和堂薬局(東京都大田区)では多くの人々の健康相談にのり、養生法をベースに漢方薬処方を行う。(社)日本漢方連盟理事長。前・横浜薬科大学漢方和漢薬調査研究センター長。著書多数。

「湿邪(しつじゃ)」がもたらす多くの不調。だるい、おなかが張る、うつっぽい


6月の和風月名は水無月。梅雨なのになぜ“水が無い月”なのかと不思議に思うかもしれませんが、「無」は「無い」ではなく「の」の意味。つまり水無月は「水の月」、雨が降り湿気が多くなる月を表しています。

この時期、体調を崩す主な原因は「湿邪」。中国医学では病気の原因を外因(気候)、内因(感情)、不内外因(どちらにも該当しない不摂生な食事や過労など)の3つに分けて考えます。

湿気は外因の五悪(風・寒・暑・湿・燥。火を加えると「六淫(りくいん)」となる)の一つで、湿気の変化(湿邪)に体が対応できず病気が生じるのです。

湿邪の影響が特に表れるのは筋肉・関節、胃腸、皮膚です。梅雨どきになると手足がだるい、関節が痛む、腰痛がひどくなると感じることはありませんか? おなかにガスがたまりやすかったり便が出にくいのも湿邪のせい。

水虫やアトピー性皮膚炎などじくじくした皮膚病を悪化させるのは得意ですし、表皮が湿気でふさがれるので体はほてり、歯茎の炎症や歯が浮くなど歯の症状も生じます。

さらに、まるで体全体が湿気で覆われるようなうっとうしさは心にも影響し、うつっぽくなる人も少なくありません。湿邪は、心身の健康を害するなかなかの厄介者です。
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