エグゼクティブスイートルームをはじめ、全客室にはテラスがつき、里山の風景越しに葛城山などが見晴らせる。吉野杉を一面に敷いた天井など、木の温もりに包まれたシンプルな空間は、まさに大人のための場所。三輪山に耳成山(みみなしやま)、そして葛城山。『古事記』や『日本書紀』にもその名を記される山々に抱かれるように、大和平野が広がります。万葉人もこの景色を見ていたのかもしれない……。テラスに立つと、そんなロマンチックな想いを馳せてしまいます。
全9室のこのオーベルジュは、多彩な角度から奈良を楽しめる一軒。
奈良県立「なら食と農の魅力創造国際大学校」に併設され、2015年に開業、「ひらまつ」が指定管理者として運営を手がけます。オーベルジュが学生たちの実践カリキュラムの場となるなど、奈良のガストロノミー発展にも貢献する施設です。
また、先月発表された「ミシュランガイド奈良 2022」では、一つ星レストランとして掲載されました(2017年に続いて2度目)。
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「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」の魅力を公式サイトでもっと詳しく>>ホテルの核をなす料理を担うのは、小林達也シェフ。開業当初から欠かすことなく、奈良各地の生産者を訪ね歩き、地元の食材に広いアンテナを張り続けています。
「毎朝とれたての野菜を買って、その味を見るところから料理作りがスタートします。常に風味が異なるので、野菜に振り回される毎日ですね(笑)」。
「アミューズはこの場所の名刺代わり。料理を通して、今の季節の桜井を感じていただければ」(小林シェフ)。“ガーデニング”と名づけられた夏のアミューズは、大和茶を練り込んだパイやグリッシーニ、三輪そうめんのフリット、大和まなを加えたパンと郷土料理「ゆうべし」のサンドイッチなど。この地の風景を映した遊び心あるひと皿から、サプライズを秘めたり、豪快なテイスト溢れた料理まで。わくわくとしながらディナーコースを楽しむうちに、歴史だけに留まらない、奧深き奈良の魅力に改めて気づかされることでしょう。
Information
オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井
奈良県桜井市高家2217
2つの「ひらまつ」を巡る 「家庭画報ホッピングプラン」(2泊3日)
〈1日目〉「ザ・ひらまつ 京都」泊。
夕食と朝食は「割烹 いずみ」「リストランテ ラ・ルーチェ」からお好きに組み合わせ、京都の旬を京町家で堪能。
〈2日目〉「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」泊。
大和の美しい景色を眺めながら、シェフ渾身の奈良発フランス料理を。
家庭画報」読者特典
・京都:客室アップグレード(デラックスツイン→デラックスプレミア)
・奈良:食前酒にグラスシャンパンをサービス
対象期間
2022年6月6日(月)~ 7月31日(日)
(京都:7月16日、23日を除く)
京都:デラックスツイン2名1室夕朝食付1名5万4150円~
奈良:エグゼクティブスイート 同5万385円~/ツインルーム同3万4085 円~
(すべてサービス料込み)
※2軒の移動と交通費はプランに含まれません。
ご予約、お問い合わせはお電話にて
ザ・ひらまつ 京都 電話 075(211)1751(代表)
『家庭画報』2022年7月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。