スパークリングワインは世界各国で造られ、近年その品質は向上し、注目を集めています。今回はイタリアの「フランチャコルタ」を取り上げて、その特徴と、おすすめの銘柄をご紹介します。
今、このスパークリングワインに注目!
ぶどうの果実味豊かなイタリアの「フランチャコルタ」
イタリア北部、ミラノを州都とするロンバルディア州フランチャコルタで生産しているスパークリング。1961年誕生の若いワインですが、約50年で世界的名声を得て躍進。
使用可能な品種は白ぶどうのピノ・ビアンコとシャルドネ、黒ぶどうのピノ・ネロと土着品種エルバマットで、製法はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵。有機栽培への取り組みに熱心で、畑の約7割は有機栽培に転換中。環境に配慮したワイン造りを実践しています。
おすすめの銘柄3選
データの見方
(1)ぶどう品種の割合
PN=ピノ・ノワール CH=シャルドネ M=ムニエ
(2)色 (3)熟成期間
(4)ドザージュ(味わい調整の糖分添加)
(5)希望小売価格(税込み)(6)問い合わせ先
1.Ca’del Bosco Cuvée Prestige Edizione 44(カ デル ボスコ キュヴェ プレステージ エディツィオーネ 44)
(1)CH81.5% ピノ・ネロ17% ピノ・ビアンコ1.5%
(2)白 (3)最低2年(4)1g/リットル
(5)5720円 (6)フードライナー
フランチャコルタを代表する生産者。約150ヘクタールの畑を所有。細分された区画のワインをブレンドし、酸素に触れない醸造を徹底。なめらかなテクスチャ―、熟したトロピカルフルーツや柑橘系果実のアロマ、エレガントな余韻。盛夏にしっかり冷やして楽しみたい逸品。
2.Barone Pizzini Rosé 2017(バローネ・ピッツィーニ ロゼ 2017)
(1)ピノ・ネロ80% CH20% (2)ロゼ
(3)30~40か月 (4)2.3g/リットル
(5)5720円 (6)アルカン
1870年設立。1990年代から土着のぶどう品種を見直す研究に着手。土壌の中の有機物とぶどうの関連の検証にも熱心で、2001年にはオーガニック認証を取得。気泡は繊細でクリーミー、ざくろやブリオッシュのアロマ、酸味は穏やかでピュアな味わい。
3.Bellavista Satén 2016(ベラヴィスタ サテン 2016)
(1)CH100% (2)白
(3)5年 (4)7g/リットル
(5)1万1000円 (6)エノテカ
1977年創業。フランチャコルタのトップ生産者。200ヘクタールを超える自社畑から最高品質のぶどうを選別して使用している。土壌はシャンパーニュと似た粘土質・石灰質。繊細な気泡、シャープで心地よい酸味、キレのあるミネラルが特徴で、酒質は安定している。
●お問い合わせフードライナー
TEL:078-858-2043
アルカン
TEL:03-3664-6591
エノテカ
フリーダイヤル:0120-81-3634
表示価格はすべて税込みです。 監修・取材・文/青木冨美子 撮影/石井宏明 スタイリング/阿部美恵 料理/笹島ゆり 取材協力/高丸智天 ワイングラス協力/リーデル(リーデル青山本店)ファブリック協力/マナトレーディング
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。