約2年半ぶりの全国5大ドームツアー「東方神起 LIVE TOUR 2017~Begin Again~」ファイナル公演を、2018年1月21日(日)に“有終の美”で締め括ったユンホさんとチャンミンさんの2人。再始動の復帰会見から熱く見守り、各ドーム公演へ赴いた取材班が、その人気の理由を“こぼれ話”を交えてレポートします。
開演時間ぴったりにスンッ!と照明が落ちると、真っ暗な会場が瞬時に赤く染め上がり、数万人の観客1人1人が握り締めるペンライトが、高鳴る鼓動に合わせるかのように揃って揺れはじめます……主役である2人を迎えるために。オープニングを飾ったのは最新曲「Reboot」。再起動を意味するタイトルの、まさにステージ王の帰還にふさわしい選曲です。透明の巨大キューブを蹴破って登場し、キレのよいダンスで踊る2人は、金糸の手刺繍が施されたロイヤルブルーの皇帝風ジャケットを翻しながら、圧倒的なオーラを放ちます。
アリーナの観客の頭上を悠然と動いていく透明のムービングステージは、さまざまな角度から激しく踊る2人の魅力を堪能できます(真下から見上げるゆるぎない体幹、真横からしか拝めない凛とした横顔、後ろからこそ確信できる背中で語る舞の美しさ……)。すなわちそれは全方位隠すことなく、まさに“まる見せ”の状態で勝負を挑める実力の持ち主ということ。「ANDROID」「Humanoids」といったダンスチューンのあとは、MCを挟んで「Chandelier」など“聴かせる”ナンバーへ。“踊らない東方神起”という面にも強い求心力があることを魅せつけるように、美しいハーモニーが広いドームを満たしていきます。