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蝶が舞っているよう。繊細でロマンチックな花を咲かせる「クレオメ」

2022.07.31

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

クレオメ


クレオメ

長い雄しべと雌しべが繊細な雰囲気のクレオメ。花は咲き始めは淡いピンクで、徐々にピンクが濃くなり、夕方には終わりとなります。

■属科・タイプ:フウチョウソウ科の一年草

■花期:7月〜9月

繊細な花に似合わず、頑丈そうな花茎。そのギャップがおもしろい!


和名をセイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)といい、蝶が舞っているような繊細でロマンチックな花を咲かせます。雌しべも雄しべも長い個性的な花形からついた英名はスパイダーフラワー。日本では蝶にたとえられた花がイギリスでは「クモの花」。見る人によって印象は異なるものだと実感させられます。

花ひとつの寿命は短いのですが、毎日、先端に向かって徐々に上がりながら新しい花が咲くので、長い期間楽しむことができます。ご注目いただきたいのはその花茎。1本立ちで長く伸びた花茎には小さな葉がびっしりとついていて、とても丈夫そう。しかもとげがあって、知らずに触れると「痛っ!」となります。初めてクレオメの花茎をちゃんと見たときには、花の繊細さとあまりにギャップがあり、思わず笑ってしまいました。そういえば熱帯アメリカ原産の花だったなーと思い出し納得。

夏の暑さに負けずに花が次から次へと咲くので、ガーデンではよく利用されています。ご近所の散歩でもクレオメの美しい花姿を見たいので、もっと個人邸でも利用してほしい花です。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

タネからでも比較的容易に栽培できます。タネまき適期は4月〜5月。乾燥に強い性質なので、育苗中に水をやりすぎて徒長させないように気をつけます。花序の先まで花が咲いたら、それを楽しんだ後に茎の付け根から切り取ります。草丈が高くなりすぎた場合は、支柱を立てて支えるようにしてください。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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