タロットカードにも影響を与えたという、カバラと数秘術の関係とは?
「カバラとは、ヘブライ語の“カバル”に由来する言葉で、『受け取る』や『伝承』を意味し、古代ユダヤ民族の各家庭で口伝えされてきた秘儀で、西洋の密教ともいえる神秘思想です。西洋占星術や星占いなどの起源ともいわれ、人類最高の智慧といわれています」と、ともこさんは語ります。さらに、こう続けました。
「カバラ思想は何千年という歴史の中で、さまざまな時代や場所によって解釈が分かれ、一概にこれという正解はありません。カバラの世界観はセフィロトの樹(生命の樹)が表しているとされ、図形の構成要素は10個のセフィラー(球)とそれをつなぐ22本の小径(パス)で、それらに数字が当てはめられ、数秘術やタロットカードへと進化しました」
では、実際にカバラ数秘術では、何を知ることができるのでしょうか。
「カバラ数秘術では、生年月日から導き出される数字を、人が生まれながらに持っている特別な『運命数』(ともこ式では『本質数』)と考えます。この運命を司る数字を知ることで、人生のサイクルがわかり、未来を知る手がかりになるのです」と、ともこさん。
そして数字からここまで読み解けるのは、数字には波動があり、意味があるからで、カバラ思想以前に、偉人はそれを知っていたと教えてくれました。ピタゴラスの「万物は数なり」、ガリレオ・ガリレイの「自然という書物は数という言葉で書かれている」という言葉にも残されています。
「数秘術の奥深さは、宇宙の生成変化のリズムに合わせることで、人生の目的と意義を知り、変容する力を得ることができることです。『ともこ式数秘術』は、古代には出てこなかった33という数字を加え、より現代的に捉えています。
下では、各運命数の波動と呼応するラッキーアイテムも一緒に紹介していますので、あなたの数字が語りかけるメッセージとともに、より自分らしく過ごす礎にしてください」
本質数の求め方
ともこさんの数秘術では、「本質数」によって、“本当の自分”を知ることができます。数字の意味を理解することで、心地よく生きるためのヒントを得ることでしょう。
【計算法】誕生日の西暦年・月・日を1桁になるまで足した数字があなたの「本質数」です。※ ゾロ目(11、22、33)は2桁のまま用います。
例)1973年1月17日生まれの場合、1+9+7+3+1+1+7=29→2+9=11。あなたの「本質数」は11になります。
イラスト/増島加奈美 取材・文/小倉理加
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。