日本とイタリアをつなぐ文化の懸け橋として
イタリア・ウンブリア州のソロメオ村に本社と工場を構え、村全体を「芸術のフォーラム」として発展させたブルネロ・クチネリ。
表参道店の「アートスペース」は、その哲学を引き継ぎ、さらに宮川ダビデ社長が個人的に長年温めてきたプロジェクトとして、約1年前にスタート。本社以外でアート展示を行う初の店舗となった。
「このアートプロジェクトは、作品だけでなく“人”にフォーカスしています。そのため、まず私自身がアーティストのかたに直接お目にかかるところから始めます。今回1周年記念として細川護熙さんの作品を展示させていただくことができました。各展示中はアーティストや識者のかたがたをお招きしてトークショーなどを行い、この空間を、ショッピングだけでなく“美”に触発された対話の場にしたいと考えています。イタリア企業として日本の芸術と文化をサポートし、日本とイタリアの文化の懸け橋となることを願っています」
宮川ダビデ(みやかわ・だびで)さんブルネロ クチネリ ジャパン 代表取締役社長。イタリア・トリノ生まれ。イタリア人の母と日本人の父(世界的カーデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロとともにイタルデザインを設立した宮川秀之さん)をもつ。1995年来日。イタリアの住宅機器事業、スポーツマーチャンダイジング&ライセンス事業、アパレル会社社長を経て、2015年4月より現職。 アーティストとの出会い―INCONTRO CON L’ARTISTA 細川護熙氏作『六曲一双屛風 夜桜図』展示
撮影/本誌・西山 航、Takahiro Arai(宮川さん) 構成・文/安藤菜穂子
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。