冷たいドリンクは喉を乾かし、水分の摂りすぎの引き金に
夏は、胃腸が丈夫な人でも下痢を伴う腹痛を起こしやすい季節です。暑い中、汗をたくさんかき喉がカラカラに渇いたときは冷えた飲料を一気に飲みたいところですが、それで潤いを感じられるのは一瞬のこと。
喉が冷えると、体はその部分の体温を上げようとして血液を喉に集中させます。すると喉が熱く感じられ、さらに水分が欲しくなるという悪循環に陥るのです。
冷たいドリンクは水分の摂りすぎにつながりやすく、胃腸が冷えて消化機能も低下し、下痢や腹痛、食欲低下の引き金となります。
7月の健康管理の基本は水分調整。これに成功すれば体はうまく暑さに順応し、8月の猛暑も9月の残暑も体調を崩さずに乗り切ることができるでしょう。
撮影/本誌・武蔵俊介 イラスト/浜野 史 取材・文/浅原須美
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。