生活環境を見てもらうことが、的確なアドバイスにつながる
「親に問題が起こってから地域包括支援センターを利用しても遅いのです。特に認知症の心配があるときは親の近くで見守ってくれる人を増やしておくことが肝心です。介護予防サービスを受けることが認知症の進行を遅らせることにも役立つため、早めに相談することをおすすめします。その時点で利用できるサービスがなかったとしても将来を見越して適切なサービスを教えてくれるでしょう」と岩澤さんはアドバイスします。
また、“相談”という形でアラートを上げておくことで、親の存在を認識してもらえるので問題が起きたときに迅速に対応してもらえる可能性もあります。
「相談をする場合はまず電話で概要を説明します。詳しくは対面でも訪問でも応じてくれますが、より的確なアドバイスを受けたいのなら生活環境を見て親の状態を評価してもらえる訪問型がよいでしょう。その際には子世代も同席し、できるだけ客観的な情報を伝えます」。なお、どの相談形式でも相談料は無料です。
相談に対応してくれるのはサービスの利用者となる親が暮らす地域の地域包括支援センターです。その所在を調べることから介護の準備を始めてみませんか。
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。