「更年期以降の女性は特に、毎日の食事や運動で骨を丈夫に保つ心がけが必要です」と小林暁子先生はいいます。女性ホルモンの分泌量低下が骨量の減少を進めるからです。プルーンには、各種ミネラルとビタミンKなど骨を丈夫にする栄養素が豊富(
詳しくは前編をご覧ください>>)。今回(後編)は、「リストランテ・アクアパッツア」の日髙良実さんが、骨によい食材をさらにプラスし、プルーンを用いたイタリア料理を提案します。
“プルーンに魚と豚肉を合わせ”
骨の成分の吸収を助けて骨量の減少を抑える
「イタリアではプルーンをそのまま食べるだけでなく、モスタルダ(マスタードエッセンスと砂糖で煮た北イタリアの伝統食)にして料理にもよく使います」と語る日髙良実さん。ご家庭でもプルーンを料理に気軽に取り入れてほしいと、簡単に作れて骨量維持を期待できる2品を紹介してくださいました。
1品目(写真奥)はサラダ。スモークサーモンのビタミンDとプルーンに含まれる各種ミネラルがカルシウムの吸収を助けます。プルーンの甘み成分・ソルビトールは胃や腸で消化・吸収されにくく、食後血糖値の上昇を抑えるのに役立ちます。2品目(手前)はパスタ。たんぱく質とコラーゲンの豊富な豚バラ肉をプルーンと煮込んだソースで仕上げました。
「プルーンと一緒に煮込むと肉が柔らかくなり、うまみにまろやかなコクが加わります。プルーンは、素材の味を引き立てる名脇役です」