つまり、純粋さの陰りも必然ということです。例えば、“瞬間瞬間で終わる楽しみ方や愛し方、あるいは生き方に虚しさや疲れを感じている”とか。
期間限定で、その時しか見られない風景や、その時しか味わえない旬のものに今までは弱かったけれど、最近は“別に来年でもいいじゃん”みたいな気分になる、とか。
もしくは、今しか逢えない人、1時間だけでもいい、ひと目だけでも見たい…。そんな一瞬一瞬の煌めきを今までは大切にしていたが、結局それを繰り返すだけだと蓄積するものが何もなく、終わってしまえば残るのは虚しさだけ。
それを埋めるために、間髪入れず次のネタを探すのも悪くないと思いますが、その繰り返しに最近はいよいよ限界を感じてきているというわけです。