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小さくもビビッドな花色がよく目立つ「インパチェンス」。バラ咲き品種が大人気!

2022.08.17

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

インパチェンス


インパチェンス

ボリュームのある八重咲き品種‘アテナ’シリーズの2種を寄せた花壇。色鮮やかでセンスのよい花壇に思わず立ち止まります。

■属科・タイプ:ツリフネソウ科の一年草

■花期:6月〜10月
■草丈:10〜40cm

立体的で愛らしいバラ咲き品種が大人気!


昨日、ニチニチソウとよく見間違えると紹介したインパチェンスを、今日は詳しくご紹介します。和名をアフリカホウセンカといい、こちらは熱帯アフリカ原産。花の裏側を見比べると、インパチェンスには距(きょ)と呼ばれる長い突起があり、ニチニチソウにはそれがありません。インパチェンスには半八重咲きや八重咲きもあり、最近ではまるで小さなバラのようなバラ咲きの品種が大人気。私が花散歩で見かけるインパチェンスもほとんどがこのバラ咲き品種です。小さなバラのような花で、葉がマット、縁にギザギザがあれば、それはインパチェンスです。

もう一つ、ニチニチソウとインパチェンスは栽培環境にも違いがあります。ニチニチソウはさんさんと日が当たる場所なのに対し、インパチェンスは半日陰〜日陰でもよく咲く性質があります。だから北側に面した通りを探していると、家の外周りの花壇にインパチェンスをよく見つけることができます。花径3cmほどの小さな花ですが、ビビッドな花色がよく目立ち、秋まで長く咲いてくれるので、公共の花壇で使われることも多く、きっと花散歩でも容易に探せると思います。バラ咲きの小さな花をぜひアップで愛でてみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

春まきの一年草で、タネからでも比較的容易に栽培できます。日陰でも育つ性質をもっていますが、日当たりのスペースに余裕があれば、そちらに植えてください。開花時期が長いので、土に1回程度、薄めに希釈した液肥をジョウロで株元に与えます。終わった花がらはこまめに摘み取ります。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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