慢性疲労にはミトコンドリア 後編 寝ても疲れが取れない、朝すっきり起きられない、その要因は「ミトコンドリア」にあるかもしれません。作業療法士の菅原洋平さんに聞いた、ミトコンドリアの役割と、活性化させる方法を、発売中の『からだにいいこと』2022年8月号より一部抜粋・再編集してお届けします。
前編の記事はこちら>> 教えてくれたのは
菅原洋平(すがわらようへい)さん 作業療法士。脳のリハビリテーションに従事したのち、薬に頼らない睡眠外来を担当する。著書に『働く人の疲れをリセットする 快眠アイデア大全』(翔泳社)他。「ミトコンドリアは褐色脂肪細胞に多く存在します。ここを刺激するとミトコンドリアが増え、エネルギー産出量が増加。それによって一時的に体温が上昇し、そのあと体温が下がることで、スッと入眠。質のいい眠りがかないます」(菅原さん)。
褐色脂肪細胞は肩甲骨まわりに多く分布するので、今回ご紹介する「肩甲骨ひじ寄せ」で刺激できます。肩コリも解消できて一石二鳥です!
肩甲骨ひじ寄せ
1.両手を腰に当てる肩幅程度に足を開いて立ち、両手を腰に当てる。
2.両ひじを近づける ゆっくりと両ひじを近づける。肩甲骨が寄ることを感じながら、1~2を5回ほど繰り返す。
ポイント!朝起きた時間の9~13時間後に行うと◎。朝6時起きの人は15時~19時、朝7時起きの人は16時~20時に週4日以上行うと効果的です。
日常生活で意識してできる「ミト活」
一口ごとに箸を置く“急な運動”をすると体内の細胞を傷つける活性酸素が増え、ミトコンドリアの量や質が低下します。早食いや食べすぎも禁物。ゆっくり食べるために、一口ごとに箸を置く習慣をつけて。
サバの水煮缶を食べるサバ缶にはコエンザイムQ10が豊富に含まれます。コエンザイムQ10はミトコンドリアがエネルギーを産出する際に必要な成分。足りないとエネルギー不足になるので積極的に摂取を。
7秒吐いて、3秒吸うミトコンドリアは酸素を取り込んでエネルギーを作るので、浅い呼吸はNG。「7秒吐き、3秒吸う」を意識すると、体に取り込む酸素の量が増えてミトコンドリアの産出がスムーズに。
『からだにいいこと』2022年8月号
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https://www.karakoto.com/ この記事は、『からだにいいこと』2022年8月号の内容を抜粋・再構成したものです。 監修/菅原洋平 撮影/福島章公 モデル/西秋愛菜 イラスト/やましたともこ