昨今ますます広がりをみせるヴィーガン。“身体にいい”、“環境に優しい”ということへの興味はあっても、「我慢することが増えて辛そう、手間がかかりそう…」という漠然としたイメージからためらっている方も多いのではないでしょうか。 そんな方にこそ実践してほしいのが、野菜料理家・庄司いずみさんが勧める“ゆるヴィーガン”です。 庄司さんの著書『からだが整う ゆるヴィーガン・レシピ』(世界文化社)の一部を抜粋・再構成して、豊かな食事の選択肢の一つとして気軽にヴィーガンを取り入れる“ゆるヴィーガン”の魅力をお届けします。 記事の最後には
本書のプレゼント企画もございます。ぜひご応募ください。
ゆるヴィーガン、ときどきヴィーガン…。
文/野菜料理家 庄司いずみヴィーガンとは、肉や魚、卵や乳製品などの動物性食材を摂らず、野菜や果物、穀類や豆類などの植物性食品を摂る食スタイル、またはそれを実践している人のことをいいます。
ヴィーガンを選ぶ理由はさまざまです。たとえば環境のこと。畜産業には多くの土地が必要となることから、森林伐採につながったり、牛のげっぷなどは地球温暖化を招く温室効果ガスを生む要因ともいわれます。
あるいは食糧事情。たんぱく質を肉から摂る食スタイルは、近い将来需要と供給のバランスが崩れると予測され、「たんぱく質危機」が危惧されます。
もちろん、動物愛護や宗教上の理由から、ヴィーガンを実践する人もいます。
最後に、もうひとつ見過ごせないのが健康のことです。
肉や乳製品などの動物性食品にはコレステロールが多く含まれ、肥満や生活習慣病を招きがちです。また、肉を食べすぎると、消化吸収が追いつかず消化器に負担がかかるなど、からだへの悪影響も大きいのです。
作る人食べる人も辛くないヴィーガン・レシピどうやらヴィーガン料理を取り入れるといいことがたくさんありそう。とはいえ、初めてのヴィーガン料理にトライする人は、無理をしなくていいのです。なるべくヴィーガン料理を選ぶけれど、ほかの人と一緒のときにはこだわらない。まず週に1回、月に数回取り入れてみる……。
そんな「ゆるヴィーガン」が世界中で増えています。ゆるヴィーガンを実践するだけで、からだにも、地球にもとてもいいと思うのです。
『からだが整う ゆるヴィーガン・レシピ』では、いつものごはん作りとそう変わらないから作る人も辛くない、そしてヴィーガン料理を初めて食べる人にも違和感のない、とっておきのレシピを収録しました。みなさんのおうちの新しい定番料理になることを祈っています。
「大豆のドライカレー」のレシピ
健康たんぱく質なら大豆!イソフラボン効果も良質なたんぱく質をたっぷり含み、扱いも楽な水煮大豆は、とても優秀なヴィーガン素材です。
このレシピでは100g 分をみじん切りにし、挽き肉代わりに使います。さらに粒のままの水煮大豆を30gプラス。ふっくらした食感を楽しむダブル使いが美味しさの秘訣です。
[材料]2人分
玉ねぎ……1個(200g)
トマト……1/2 個(100g)
にんにく……1片(10g)
[a]
・水煮大豆……100g
・にんじん……20g
・ピーマン……小1 個(20g)
・レーズン(ドライ)……大さじ1(11g)
油……適量
[b]
・塩……小さじ1/4
・しょうゆ……小さじ2
・トマトジュース……100ml
・カレー粉……小さじ1強
・水煮大豆……30g
ご飯……適量
香菜……適量
[作り方]1 玉ねぎはみじん切り、トマトはざく切りに、にんにくはみじん切りにする。
2 [a]の水煮大豆は水を切ってみじん切りに。にんじん、ピーマン、レーズンはそれぞれ粗みじん切りにする。
3 フライパンに油を熱し、中火で15分間ほど玉ねぎを炒める。玉ねぎが透きとおり、飴色に色づくまで充分に炒めたら、取り出しておく。
4 3のフライパンをきれいにして新しい油を熱し、にんにくを温めて香りが立ったら[a]の大豆と野菜、レーズンを入れ、炒めおいた3の玉ねぎも加える。
5 全体を炒め合わせて火が通ったら、ざく切りのトマトを入れ、トマトが煮崩れたら[b]を加える。
6 蓋をせず中火で加熱し、水分を飛ばすように煮詰めたら火を止める。
7 温かいご飯に添えて器に盛り、香菜を一緒に盛り込む。
※ カレーに合わせた「ビーツのクミン炒め」と「玉ねぎとレモンのマリネ」のレシピも『からだが整う ゆるヴィーガン・レシピ』で紹介しています。
からだが整う ゆるヴィーガン・レシピ
月に一度、 週に一度、 家庭で気軽に取り入れてみる「ゆるヴィーガン」ライフをはじめてみませんか? 野菜料理家の庄司いずみさんによる、いつもの定番のおかずを動物性から植物性に食材を上手に置き換えた、とっておきのヴィーガン・レシピ80品を収録。
著者:庄司いずみ
定価:1980円
発行・発売:世界文化社
Kindle版はこちら>>
庄司いずみ
野菜料理家。 日本ベジタリアン学会会員。 野菜料理や100%植物性のヴィーガン料理をさまざまなメディアで発表。主宰する「庄司いずみ ベジタブル・クッキング・スタジオ」では家庭料理からダイエット料理、 プロフェッショナル向けのヴィーガン料理まで、 幅広い内容のレッスンを展開している。
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