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鮮やかな赤が花壇を彩る「サルビア・コクシネア」。ふんわりと開いた花形が優しい印象に

2022.08.25

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

サルビア・コクシネア


サルビア・コクシネア

夏の花壇の中で咲くサルビア・コクシネア。花と花の間隔が空いているせいか、スプレンデンスより軽やかな雰囲気です。でも、鮮やかな赤花はやはりよく目立ちます。

■属科・タイプ:シソ科の一年草

■花期:7月〜10月
■草丈:30〜45cm

赤いサルビアはスプレンデンスだけじゃない!


以前「赤いサルビアといえばスプレンデンスですよね」という記事を配信しましたが、実はもうひとつ、サルビア・コクシネアにもそれは鮮やかな赤のサルビアがあります。今回はそのコクシネアについて詳しくご紹介します。

コクシネアにはラテン語で「赤い色の、深紅の」という意味があり、コクシネアを代表するのはやはり赤花なのだと納得です。スプレンデンスは花にボリュームがあり、花穂もギュッと詰まって、花壇に群生させると赤の塊のようなとても大きなインパクトを与えます。

それに対してコクシネアは、花穂が長く、花と花の間隔が少し空いています。花形もふんわりと開いているため、スプレンデンスに比べると優しい雰囲気に感じられます。そのため、他の草花と組み合わせしやすく、黄色やオレンジ色の花との共演が楽しめるのがコクシネアの魅力ではないかと思います。

とはいえ、やはりサルビアの赤はとてもよく目立つので、花壇ではアクセントとしても効果抜群です。

コクシネアには白やピンク、淡紫色などもあり、それらの花色は赤と比べると涼しげな印象です。暑さにとても強く、夏の間も元気に咲き続ける花ですが、赤で夏らしさ全開でいくか、パステルカラーでクールにまとめるかは、その庭のオーナー次第。

散歩道でも外周りの花壇でよく見かけますが、オーナーさんがどんな意図でその花色を選んだか、勝手に想像して楽しんでいます。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

栽培のポイントはスプレンデンスと同様です。春〜初夏にポット苗が出回りますが、タネからでも比較的容易に栽培できるので、お気に入りの品種を確実に手に入れたい場合は、タネまきから始めてみてください。タネまき適期は4月〜5月。生育が旺盛で花期も長いので、定期的に追肥をするのがおすすめ。月に1回程度、粒状の緩効性肥料をまくか、置き肥をします。咲き終わった花穂は摘み取ります。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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