気持ちも、体型も変化していく40代以降。大人だからこそ似合う服を知りたいという迷い世代の女性に、スタイリストおおさわ千春さんがおすすめするブランドやアイテムを紹介します。 第15回は、おおさわさんが大好きなブランド、ブルガリから、デイリー使いの「一生もの」ウォッチをフィーチャーします。
前回の記事を読む>>第15回 成熟した大人のためのデイリーな名品、ブルガリのウォッチ
いくつか持っている時計の中でも、気がつくと手に取ってしまうものってありますよね? 私が考えるデイリーウォッチの条件
―― どんな服にもしっくりくる、日常に気兼ねなく使える、遊び感覚ときちんと感の両方を兼ね備えている
―― をクリアした、最も出番の多い時計がブルガリ。30代の頃から「ブルガリ・ブルガリ」の時計を2つほど愛用していますが、年齢を重ねた今では「スタイルの一部」として大切な存在になっています。
そして、今、もし次なるデイリーウォッチを買うとしたら、やはりブルガリと決めています。この先もずっと愛用していくことを考えつつ、何気ない毎日の時を共に刻む“相棒”として、自分を託せる「一生もの」を選びたい……今回は、そんな考えで選び抜いた2つのコレクションを紹介しようと思います。
年齢を重ねたからこそ似合う
「強さ」に惹かれて
私が、「デイリーウォッチの本命」として狙っているのが、「セルペンティ セドゥットーリ」。ヘビの鱗にインスパイアされているという六角形のコマが連なるブレスレットが滑らかに腕に沿う様が、しなやかでとても艶っぽいのです。ヘビがモチーフになった「強い」デザインは迫力があり、人としての厚みがにじみ出てくる年齢の女性がつけないと、負けてしまうかもしれません。私自身も、様々な経験を積んだ今だからこそ、ようやく「この時計とも対等に渡り合えるかな」という気がしています。
おおさわさんが一番気に入っているのが、左のピンクゴールドのブレスレットタイプ。「デザイン性が強く見える時計ですが、私にとっては、これからの人生に寄り添ってほしい “デイリーウォッチ”の第一候補です」。「セルペンティ セドゥットーリ」時計〈右〉(SS×PG、33㎜、クォーツ)102万8500円 〈左〉(PG×ダイヤモンド、33㎜、クォーツ)372万9000円 スカーフ(90×90㎝)6万500円/すべてブルガリ(ブルガリ ジャパン)守護神として身につけたい
グラマラスなヘビ
ブルガリを代表する2つのエンブレムを融合させたシグネチャーウォッチ。チューブ状の「トゥボガス」が滑らかに可動し、「セルペンティ」らしい華やかな輝きがグラマラス。ひと目でブルガリとわかるデザインです。一般的に、ヘビは脱皮を繰り返すことから強い生命力の象徴とされ、金運アップのモチーフといわれていますが、私には、ミステリアスなパワーを持った「守り神」というイメージ。クレオパトラの時代から崇められてきたヘビが、世にも美しい時計になって自分を守ってくれるなんて、素敵ですよね。時を告げるだけでなく、ジュエリーとしても存在感を放ってくれるのも魅力です。
「私のベストフレンドがこの時計を愛用しているのですが、とにかく格好いい。 “あの時計をしている女性”と、人の印象にも残るし、その人のセンスが見える素敵なジュエリーウォッチだと思います」。「セルペンティ トゥボガス」時計〈上〉(SS×ダイヤモンド、35㎜、クォーツ)116万6000円 〈下〉(PG×SS×ダイヤモンド、35㎜、クォーツ)173万8000円/ともにブルガリ(ブルガリ ジャパン)私は、ブルガリの放つ「しなやかな強さ」が大好きなんです。若い頃は、その強さに憧れてブルガリをつけていましたが、今は、気負わずに楽しめるようなったのが嬉しくて。昔は太刀打ちできなかったものが、自然と似合うようになる
―― 大人になるって、いいものですね。
●お問い合わせ/
ブルガリ ジャパン
電話 03-6362-0100
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
表示価格はすべて税込みです。 撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子