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赤白のバイカラーでかわいらしい。秋の庭にもよく似合う「チェリーセージ」

2022.09.02

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

チェリーセージ


チェリーセージ
赤系の単色が基本のチェリーセージの中には、こんなにかわいらしい赤白のバイカラー品種もあります。‘ホットリップス’といい、とても人気があります。

■属科・タイプ:シソ科の宿根草
■花期:5月〜11月

■草丈:50〜150cm

小さな赤花が咲く宿根サルビア


サルビアの仲間には夏〜秋にかけても花を楽しめる種類がたくさんあります。サルビアの仲間の多くは「○○○セージ」という別名を持っていて、今回ご紹介するチェリーセージもその一つです。日本では、サルビア・ミクロフィラと、サルビア・グレッギー、及びこの2種の自然交雑種のサルビア・ヤメンシスやそれらの改良品種を含めた総称としてチェリーセージという呼び方が定番となっています。

チェリーセージと呼ばれるだけあって、その多くが赤やマゼンタですが、なかには優しいピンクや白花もあります。なかでも人気が高いのが白と赤のバイカラーの花を咲かせる‘ホットリップス’という品種。この品種は気温によって花色が変わり、高い時季には赤が多く、低い時季には白が多くなるので、時季によってはそれらがミックスした株姿になり、それもまたかわいらしく、おもしろみがあります。

チェリーセージは宿根草でも、数年たつと茎が木化してくるため、落葉低木として扱われることもあります。上手に管理すれば長年楽しめるので、個人邸の外周りの花壇などにもよく利用されます。枝分かれしてかわいらしい花をたくさん咲かせ、それが晩春から晩秋まで続くのですから、人気があるのも納得です。

チェリーセージ
‘ホットリップス’は、気温の変化で花色が変わります。同じ株の中に赤だけの花、白だけの花も交じりますが、眺めているとそれもまた楽しく魅力的。肥料の多い、少ないも花色に影響を与えます。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日なたを好みますが、半日陰でも育ちます。よく分枝して育つので、夏に開花をいっとき休むタイミングで、切り戻しを行います。ごく細い枝や古い枝などを取り除き、株の中の風通しをよくしておくと、秋に再びよく開花します。植えてから数年経過している株の場合は、春に新芽が伸びてくる頃に施肥をしておきます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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