ニュアンスのあるしゃれた花色。秋に眺めたくなる「ジニア・エレガンス」

ジニア・エレガンス

ダリア咲きと呼ばれる花形がこれ。かわいらしいピンクに花心のえんじ色という組み合わせがとてもおしゃれ。

■属科・タイプ：キク科の一年草

■花期：6月〜10月
■草丈：60〜100cm

花色も花形も種類豊富なヒャクニチソウ

ジニア・リネアリス、ジニア・ハーゲアナとご紹介して、今回は切り花でも皆さまよくご存じのジニア、エレガンス種をピックアップします。

花期が長いことから別名のヒャクニチソウで呼ばれるのはこのエレガンス種です。花期だけでなく、エレガンス種は高性のものが多く茎が長く切り花に向くこと、また、カットしてからのもちもよいことなど、切り花に適した理由があり、昔から切り花でよく利用されていたことにも納得です。最近では赤や黄色などビビッドな花色だけでなく、ニュアンスのあるしゃれた花色が次々と登場し、とくに夏〜秋には魅力的な品種が花屋さんにたくさん並びます。

もちろん、庭で上手に咲かせている方も多いので、散歩の途中でしゃれたジニアを見かける機会もあります。花形も丸弁のダリア咲きから小輪のポンポン咲き、花弁がねじれるように咲くカクタス咲きなど多彩。散歩道で見かけているうちに、きっとご自身の庭で咲かせてみたくなりますよ。

耐暑性が強く、夏の間も咲き続けてくれるジニアですが、個人的にはこの鮮やかな花色は秋に眺めるのがいちばんしっくりくるように感じています。夏に多く咲く黄色の花が日差しを跳ね返すような力強さがあるのに対し、ジニアの花色には吸い込まれそうな深さ＝濃度を感じるせいかもしれません。これからまだまだ咲き続けるので、いろいろな種類のジニアを見つけ、その魅力を感じてみてください。

栽培の難易度

春にポット苗が出回りますが、ジニアはタネが大きく、タネからでも比較的容易に栽培できます。タネまき適期は4月〜7月。お気に入りの品種の苗が見つからない場合は、ぜひトライしてみてください。ジニアの栽培で気をつけたいのがうどんこ病です。梅雨時や秋の長雨の時期などに株が蒸れるとかかりやすく、葉が粉を吹いたように白くなります。気がついたらすぐに葉を取り除き、株全体に広がるのをとめるようにします。葉に水をかけると感染しやすくなるので、水やりの際は葉を手で避けて株元に直接注ぐようにします。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる