女性ホルモンに働きかける スパイスの香りで健やかに 第3回(全9回) スパイスには漢方薬に使われるものも多く、古よりその健康効果が期待されてきました。近年の研究から、スパイスの香りが脳の視床下部に作用し、女性ホルモンを増やすこともわかっています。この夏は更年期のゆらぎを乗り越える健康アイテムとしての魅力に注目してみましょう。
前回の記事はこちら>> 朝岡久美子さんに習うスパイス活用術
キッチンクロス/麻平篠原先生の研究によると、食を通してスパイスの香気成分を1週間摂り続けると摂取前と比較して更年期症状が改善するそうです。そこで、「エピス ギンザ」オーナーシェフ・スパイススタジオ代表の朝岡さんに毎日の食卓に取り入れられるスパイス活用術を教えていただきました。
「エピス ギンザ」オーナーシェフ・スパイススタジオ代表
朝岡久美子(あさおか・くみこ)さんスパイス会社を経営する両親のもとで育ち、大学では農学部で食の根幹を学ぶ。「スパイスブレンドが織り成す香りと味覚」をテーマに、アカデミー事業、コンサルタント、講演などを通してスパイスの新たな魅力を発信。http://www.epiceginza.co.jp/毎日の食卓にスパイスを取り入れて更年期を軽やかに
普段使いの調味料としてご提案いただいたのはスパイスビネガー5種。いずれも更年期症状の緩和に役立つスパイスがベースです。
「海外では料理にスパイスの香りとうまみを加えるのにビネガーを上手に使います。スパイスオイルは酸化が気になりますがスパイスビネガーは保存性に優れており、健康面からみても安心。ドレッシングやマリネ、あらゆる料理の仕上げのひとさじに。りんご酢を用いたピクルス風のビネガーは、デザートやサラダ、ビネガー液を炭酸で割った夏のドリンクもおすすめです。」
そして、食べるときだけでなく調理中もスパイスの香りを感じることを大切にしてほしい。と朝岡さん。
「それは気持ちの切り替えを助けてくれると思うのです」。心身の不調に悩まされる同世代女性へのエールを込めたスパイスレシピ。ぜひお試しください。