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40代以上の5%、75歳以上の10%が緑内障。知っておきたい病気のタイプと治療法

2022.08.19

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専門医に聞く 今、気をつけたい病気 第8回(02) 自覚症状がないうちに視神経が冒され、放置すると失明する緑内障。その原因やタイプ、進行の具合によって多様になる治療法について、広島大学大学院医系科学研究科視覚病態学教室教授の木内良明先生に解説していただきました。前回の記事はこちら>>
〔解説してくださるかた〕
広島大学大学院 医系科学研究科 視覚病態学教室 教授
木内良明(きうち・よしあき)先生

●前回の記事
日本の失明原因の第1位「緑内障」 発症のリスクや病気の特徴、早期発見のポイントは?

目の表面から光を当てて視神経の形を診る


緑内障の診断に向けての診察や検査は、患者に負担の多いものではありません。

目に正面から光を当てて眼底の視神経の入り口(視神経乳頭)を観察し、陥没などの形の異常がみられると緑内障と診断されます。「眼底写真を撮影するとより確実ですが、観察だけでもたいていは診断がつきます」。



目の構造と眼圧


目の構造と眼圧

正常な房水の流れ


正常な房水の流れ

角膜と水晶体の間を満たす房水は、毛様体で作られ、隅角に流れ込んで、線維柱帯を通り、シュレム管から排出される




また、眼圧検査も行われます。「眼圧は緑内障の治療の効果の判定には重要で、眼科医は眼圧の数値やその変遷は必ず確認します。ただ、眼圧は正常でも緑内障である例(正常眼圧緑内障)は多く、患者さんによっては正常範囲よりも下げる必要が生じるため、その診断名にこだわらなくてもいいと思います」。

さらに、視神経の厚みを調べる検査などの画像検査も追加されます。

房水が滞っている部位でタイプが異なる


緑内障で最も多いのは「開放隅角緑内障」(下図)です。目の中を流れる房水の出口でフィルターの役割を果たす線維柱帯が目詰まりし、房水の流れが停滞することで起こります。

「閉塞隅角緑内障」は、毛様体で作られた房水が目の表面に出る部分が塞がっているために、そこで房水が滞留して眼圧が上がります。開放隅角緑内障に比べ、遺伝の影響がより強いとされています。



緑内障


開放隅角緑内障


開放隅角緑内障

(1)線維柱帯が目詰まりして、房水が出にくくなる

閉塞隅角緑内障


閉塞隅角緑内障

(2)加齢などで厚くなった水晶体に押された虹彩が房水の排出を妨げる

眼圧は目の内側から外側にかかる圧力で、眼圧によって目は球形を保っている。眼圧は目の中を流れる房水によって調節されている。閉塞隅角緑内障では、瞳孔を通過して前房に房水が出にくい形状になっている。開放隅角緑内障では房水の出口となるシュレム管内の線維柱帯が目詰まりしている。



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