フィレンツェに本社を置く「マニフレックス」。創業以来、人と地球の未来のために、サステナブルな製品づくりを続けている。「マニフレックス」のアジア地区を統括するフラグスポートの山根崇裕社長に、「マニフレックス」との出会いについて伺いました。
よい眠りは、人生を高める
「マニフレックス」の創設者ジュリアーノ・マニさんとの出会いは、1990年の冬でした。彼は自転車競技のアスリートとして活躍した人で、競技生活の中で体を休める寝具の重要性に気づき、理想の寝具をつくるために、62年自身の名を冠した「マニフレックス」を立ち上げたのです。
マニさんは、ひと言でいうと純粋な働き者。そんな彼の人柄を通して製品の魅力を知り、92年日本への導入を決めました。
今から約5年前、イタリア本社でジュリアーノ・マニさんと撮った一枚。山根社長は「『マニフレックス』は彼そのもの。先取性に富み、真面目な努力家である彼の精神を受け継ぎ、次世代につなげたい」と話す。当時は日本でも世界でもまだエコロジーという概念が浸透していませんでしたが、マニさんは環境問題を強く意識し、金属の入ったマットレスでは真の休息とはならないこと、いずれプラスチックは地球環境に害を及ぼすようになることを深く懸念していました。
理想の寝姿勢を保ちなおかつ環境にやさしい
金属スプリングに代わるエコロジーな芯材「エリオセル® 」は、「マニフレックス」が独自開発した画期的な素材です。「エリオセル® 」はイタリアの工場で特殊な機械を用いて体積を8分の1に圧縮でき、それが輸送時の排出ガスの削減にもつながっています。
また、水をもとに生成される「エリオセル® 」は、最終的な廃棄の際にも大気や土壌を汚染しません。そして何よりも寝具としての完成度が高く、横たえた体をやさしく支え、理想的な睡眠姿勢を保つことができるのです。
人の生活環境は眠りで変わります。よい眠りを大切にし、穏やかで質の高い生活を続けていただきたい。還暦を迎えた「マニフレックス」はこれからも家族の健康と幸せを考え、人と地球環境に寄り添うものづくりを続けます。
ものづくりにかける誠実な姿勢に共感
美容エディター 松本千登世さんよく寝た翌日は、肌も心も調子がいい――。年齢を重ねると、眠りが人生の質につながることを実感します。
そんな中で出会ったのが「マニフレックス」の枕。最初に試したとき、枕とは「頭をのせる」ものではなく「頭が包まれる」ものだったのかと感動したのを覚えています。
そこから「マニフレックス」の誠実なものづくりの姿勢を知り、ますます惹かれて今度はマットレスを購入しました。自宅で初めて使った日、すぐ眠りに落ちて、あっという間に朝に。
以来、私の睡眠の質は確実に向上しています。しっかり眠ることができればメイクやファッションを積極的に楽しむ心の余裕が生まれ、人にもやさしくなれるもの。環境に配慮した誠実なものづくりを貫く「マニフレックス」を通して、眠りが日々のクオリティを左右することを改めて感じています。
SDGsを追求する 人と地球のマットレス「マニフレックス」の「エリオセル®」
2030年までに、よりよい世界を目指す国際的目標として、世界で取り組みが進むSDGs 。「マニフレックス」では、17項目ある目標のうち、12「つくる責任つかう責任」を重視し、独自の芯材「エリオセル®」を通して持続可能な消費と生産形態を実現しています。
硬すぎず柔らかすぎない「体圧分散性」
一度圧力がかかって沈むと沈んだままの状態を保つのが低反発フォームなら、「マニフレックス」の高反発フォームはいったん沈んだ後、すぐに押し上げる力が働きます。そのため、体の自然な凹凸に合わせて適度な反発力で体圧を均一に分散できるのです。
特に、後頭部から首、肩にかけての小さなS字と、背中から腰、お尻にかけての大きなS字の部分にしっかりフィットして支え上げるため、最も負担の少ない理想的な睡眠姿勢といわれる、立っているときと同じ姿勢をキープし、快適な眠りを実現します。
長く安心して使える「長期保証」
「マニフレックス」が開発したマットレスや枕の芯材に使われる高反発フォーム「エリオセル®」は、ドイツの検査機関「LGA GERMANY」の厳しい耐久性テストをクリアしています。
この、人の健康と環境に配慮した芯材フォームにより、マットレスではへたりによる「芯材の潰れ」や「目に見える変形」に対して10年(最長15年)、枕では3年の保証を実現しています。これは寝具では極めて珍しい長期保証となっています。
ものを長く大切に使うこと。それは無駄なごみを出さず、新しい製品をつくるための資源を余計に消費しない「リデュース」につながります。
コンパクトだから環境にやさしい「真空ロールアップ製法」
「マニフレックス」のマットレスは、すべてイタリアの工場で一貫生産され、特殊な機械で体積を8分の1に圧縮し、ロール状の形状で日本へ。
この「真空ロールアップ製法」により、輸送時の排出ガスの抑制とコストの大幅削減を実現。また、開封するまで真空状態が保たれるため、雑菌やほこりなどがつかず、清潔なまま自宅まで届けられます。さらに、コンパクトな形状ゆえに、スペースの限られた搬入経路の運び込みも容易。
開封後の復元も早く、不要になったパッケージは燃やしても害のない素材が使用されているので安心です。
縫い糸一本までイタリア製で安心・安全「エコテックス®認証」
「エコテックス®」とは、日本が定めた安全基準を遙かに超える350種以上の有害物質を対象とした世界最高レベルの安全基準。繊維製品に含まれる可能性のある有害物質の有無の継続的な判断と評価を行い、安全性を認証するため、「エコテックス®スタンダード100」という認証システムが構築されています。
水で発泡させた次世代高反発フォーム「エリオセル®」は、生成過程において人体や地球環境に有害な物質を使用せず、燃焼させても有毒なガスが発生しません。「マニフレックス」では、その「エリオセル®」をはじめ、側地や部材、縫い糸に至るまですべて認証基準をクリアすることで、「エコテックス®スタンダード100」を何十年にもわたり取得し続けています。