すっと尖った花穂が涼やかな「ノゲイトウ」は、おしゃれな花壇の名脇役！

ノゲイトウ

ノゲイトウの人気品種‘キャンドル’と、昨日ご紹介したトサカゲイトウの‘ボンベイ ファイヤー’、初秋の花壇でケイトウ2種が共演。赤の丸い花はジニア・エレガンスです。

■属科・タイプ：ヒユ科の一年草
■花期：7月〜11月

■草丈：20〜100cm

秋の草原を連想させる涼しげなケイトウ

昨日はボリューム感とインパクトのあるケイトウを紹介しましたが、それとはまったく印象が異なるのがノゲイトウです。すっと尖った花穂が涼やかで、それが何本も並び咲くさまは、爽やかな秋の風が吹く草原の景色を連想させます。そんな野趣のある草姿がとても人気で、プロのガーデナーさんたちがナチュラル風のガーデンによく利用しています。

ノゲイトウの魅力は、野の花風の雰囲気だけではなく、丸い形の花が多い中にスマートな花穂を加えると、花壇に変化が出ること。ノゲイトウにはピンク系の濃淡の品種があり、どんな花色とも合わせやすいのも花壇でよく利用される理由だと思います。

個人邸の外周りの花壇で咲いているのを見かけましたが、ひと株だけでもノゲイトウが加わると｢あら、素敵な組み合わせ!｣と目が留まります。ノゲイトウに限らず、スマートな花穂を持つ花は、花壇の花合わせでは欠かせない脇役ではないかと思います。

さて、ケイトウはヒユ科のケイトウ属ですが、学名のセロシアで呼ばれることもあります。とくにノゲイトウを指してセロシアと呼ぶこともあり、切り花ではセロシアの名前でよく出回ります。セロシアという名前も覚えておくと検索しやすく、役に立ちますよ。


濃いローズ色が印象的な‘アジアンガーデン’。徐々に葉色がダークになって、シックな雰囲気になるのも魅力です。

栽培の難易度

日当たりがよく水はけのよい土壌に植えつけます。多湿が苦手なので、風通しのよい場所を選ぶことも大切です。直根性で、太い根がまっすぐ1本伸びる性質なので、植えつけの際はポットからそっと抜くなど、ていねいに扱うように気をつけます。株が込み合ってきたら、古い茎や葉を取り除き、株の中の風通しを保ちます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる