症状に応じた薄毛治療で発毛をサポート
さまざまな理由で来院した40~50代の患者さんが、それぞれ目で見てわかるほどの変化を実感。「年齢に関係なく治療効果が表れますから、決して諦める必要はありません」(浜中先生)。再生した毛髪は以前よりも太く、立ち上がりがよいので髪に若々しさが甦ります。
●前頭部と後頭部が気になる40代女性
前頭部の生え際がM字の形に後退する「M字型の薄毛」と、つむじから後頭部にかけて広い範囲で地肌が見える「つむじ割れ」の症状があった女性。ご本人の意向をもとに内服薬のみを続けたところ、4か月後には太くて立ち上がりのよい髪が再生しました。
●がん治療後の薄毛に悩む50代女性
抗がん剤の副作用による脱毛は時間とともに回復しますが、乳がんの場合、ホルモン療法を継続するため、髪の再生が遅れてしまいます。そこで主治医と相談のうえ、ホルモン療法と並行して外用薬を用いた発毛治療を実施。12か月後にはかなり改善されました。
●婦人科系疾患が隠れていた40代女性
頭皮のベタつきとともに急に地肌が透けてきたという女性。問診と検査から婦人科系疾患と生活習慣病があり、それらが加齢変化と重り、薄毛の要因となっていたことがわかりました。外用薬と内服薬による発毛治療と並行して疾患の治療も行うことで、よい経過を辿っています。
撮影/本誌・大見謝星斗 取材・文/冨部志保子
『家庭画報』2022年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。