甘鯛と言えば、鱗までおいしく食べられる魚ですよね。ちょっとぜいたくな魚というイメージもあり、家庭ではなかなか料理する機会がないかもしれません。ですが本日は「銀座レカン」高良シェフのレシピにチャレンジしてみませんか? 鱗は身との比率を考えて少し間引きますが、すべてきれいに取り除く必要がなく、皮目を下にして焼くだけです。
味の決め手は、下に敷くヴェルデュレットソース。鶏のフォンと野菜をしっかりと煮詰め、旨味の凝縮したエッセンスを生クリームで引きのばし、そのまま飲めるようなソースにしたところへ、ハーブの清涼感をプラスします。酸味は入りません。甘鯛の軽快な食感によく合いますよ。ハーブのペーストにパセリを入れれば、鶏など白い肉にもぴったり。おもてなしや祝いの席などにもうってつけな一品です。『「銀座レカン」高良康之シェフが教えるフレンチの基本』より。
【材料 4人分】
・甘鯛(1枚50g の切り身) 4枚
・塩 、オリーブオイル 各適量
・付け合せ [アンディーヴのバターソテー 適量]
■ヴェルデュレットソース(作りやすい分量)
・A [ほうれん草(葉の部分) 50g/セルフィーユ 3g/エストラゴン 5g/ディル 6g]
・エシャロット(繊維を断つようにスライスする) 2個
・にんにく(芯を取り除きスライスする) 1片
・生クリーム(乳脂肪分35%) 400cc
・
鶏のフォン 300cc
・パルミジャーノチーズ(すりおろす) 12g
・バター(食塩不使用) 30g
・塩 適量
※甘鯛は前日に、重量の1%の塩を振り、余分な水分を抜いておく。