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秋の青花を代表する「リンドウ」は今、新たな園芸品種が増加中! 野山以外でも出会えるかも

2022.10.03

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

リンドウ


リンドウ
鮮やかな青花が美しい‘アキムラサキ’。切り花のような高性ではなく、草丈が低めで庭などで栽培しやすい品種です。

■属科・タイプ:リンドウ科の宿根草
■花期:9月下旬〜10月中旬

■草丈:30〜50cm

花が開く、開かない。交配の親素性で違います


秋に咲く青花でいちばん広く知られているのはリンドウではないかと思います。日本が原産地で、秋を代表する山野草の一つです。この時期に野山に行けば、エゾリンドウやオヤマリンドウなどの自生種を見ることができますが、住宅地でお目にかかるのはなかなか難しいですよね。

でも、リンドウはいま改良が盛んに行われていて、園芸品種が多く生み出されています。草丈が低いタイプが多く、なかには暑さに強いなど、栽培しやすいように改良された品種も登場しています。そんな品種をいち早く導入している観光ガーデンも多くあり、新しいリンドウに手軽に出会えるようになっています。それが広く普及して、住宅地を散歩していてもこの季節にはリンドウをあちこちで楽しめるようになることを期待しています。

ところで、皆さまは切り花のリンドウを飾っていて、花が開かないまま終わってしまった経験はありませんか?

リンドウの産地として有名な岩手県八幡平市の安代地区に、鉢花のリンドウの生産者さんを訪ねたことがあります。そのときに教えてもらったのですが、現在出回っているリンドウの園芸品種は大きく2つに分かれ、エゾリンドウ同士の交配から生まれた品種は花冠が閉じた筒状が開花状態なのだそうです。

一方、エゾリンドウとササリンドウを交配した場合は、花弁の先端が反り返るので、花冠が開いた状態がわかりやすいのだそうです。

なるほど、花冠が開かなかったのは管理が悪かったわけではなく、その花の素性によるものか、と大いに納得しました。リンドウはすっと閉じた状態もスマートで美しいので、それもリンドウならではの魅力ではないかと思います。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日なたの風通しのよい場所を好みますが、強い日差しで葉焼けすることがあるので、夏季は寒冷紗(かんれいしゃ)などを掛けて遮光します。また、乾燥で傷むとなかなか回復しないので、水切れを起こさないように気をつけます。植えつけ時に元肥を施し、9月のお彼岸頃に緩効性肥料をまきます。翌年からは春に芽が動き出したタイミングでも施肥をします。花は次から次へと咲くので、終わった花がらを摘み取って次の開花を促します。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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