サイズ、形、色……バラエティに富んだ「ダリア」の世界をたっぷりお届けします！

ダリアの多彩な世界

小型・ボール咲きの‘サックル ブリリアント’が咲く秋の庭。立体感のある花が入ると庭の景色にボリューム感がでます。

■属科・タイプ：キク科の春植え球根
■花期：6月中旬〜11月

■草丈：80〜150cm

ダイナミック、繊細、エレガント。魅力ありすぎます！

昨日は育種家の鷲澤幸治さんが作出したダリアをご紹介しました。今回は海外の品種も含めて、ダリアの基本情報をお伝えします。花サイズ、花形、そして花色とバラエティに富んだダリアの世界をお楽しみください。

まずはダリアの花サイズについて。大きいものは30cmを超え、小さいものは5cm前後。これほど花のサイズに幅がある植物はなかなかありませんよね。花サイズについては、秋田国際ダリア園が細かく分類していて、これを目安にするのがおすすめです。

■超巨大輪…花径の平均が30cm以上
■巨大輪…花径が平均28cm以上
■大輪…花径の平均が24cm以上
■中大輪…花径の平均が21cm前後
■中輪…花径の平均が17cm前後
■中小輪…花径の平均が13cm前後
■小輪…花径の平均が10cm前後

大輪以上になると人の顔くらいの大きさですから、生で見ると迫力ある花姿に驚きます。さらに、ボール咲きの極大型＝花径の平均10cm以上、大型＝花径の平均10cm前後、中型＝花径の平均7cm前後と分類されています。これほど花サイズが異なるのですから、庭でダリアを咲かせる場合は、まず、花サイズのバランスを考慮して品種を選ぶことが大切です。

花形についても秋田国際ダリア園で分類されていますので、MEMOの写真とともにご紹介します。ボール咲きやポンポン咲きを見るたびに、私はその計算されたような花弁の美しい重なりに「お見事！」と声を掛けたくなります。この時期には、ご近所の散歩でもダリアに出会うことが多く、美しく咲かせてくださったことに感謝しながら楽しませてもらっています。

栽培の難易度

球根の植えつけから最初の摘心までは、前回の記事をご覧ください。花が咲き出して以降に行いたいのは、まず花がら摘みです。花が終わると次の枝が生長してくるので、花がらを長く残さずに摘み取ります。そのときに気をつけたいのが、花首のすぐ下でカットすること。ダリアの茎は空洞なので、茎をカットするとそこから水が入り、腐ってしまうこともあります。草丈が高くなってきたら倒伏防止のために支柱を立てておきます。真夏に花が咲かなくなったタイミングで、全体を切り戻しておくと、秋によく開花します。

【難易度】
★　容易・初心者向け
★★　標準・初級〜中級者向け
★★★　少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★　難しい・上級者向け
★★★★★　栽培環境が限られる