自律神経が整い心も肩コリも軽くなる その場スキップ 後編 コロナ禍の巣ごもり生活が日常化し、メンタルに不調をきたす人が増えています。医師で脳生理学者の有田秀穂さんに聞いた、心のバランスを整え、やる気を生む脳内物質「セロトニン」を効果的に分泌させる方法を、発売中の『からだにいいこと』2022年10月号より一部抜粋・再編集してお届けします。
前編の記事はこちら>> 教えてくれたのは――
有田秀穂(ありた・ひでほ)さん東邦大学名誉教授。セロトニンDojo 代表。うつなどの悩みを抱える人に、セロトニンを活性化させる方法を指導。『医者が教える疲れない人の脳』(三笠書房)他、著書多数。自律神経を整え、心を安定させる働きのある脳内物質「セロトニン」。その分泌に効果的なのは“リズム運動”で、それも「一定のリズムで行うごく簡単な動きで良い」と、有田さん。
おすすめは「その場スキップ」。同じ場所でスキップを繰り返すだけのシンプルな動きですが、セロトニンを増やす条件を兼ね備えています。
「セロトニンで心が軽くなってやる気が出るほか、腕を大きく振るので肩コリが軽くなる効果も。最初は30秒から始めて、もっとできそうであれば1分、3分と時間を延ばしてみてください。5分以上続けるとセロトニンが分泌されやすくなります」
「その場スキップ」をやってみましょう!
【やり方】腕を大きく振り同じ場所で30秒間スキップをする。
「その場スキップ」をする時のポイント
・頭の中で一定のリズムを取るリズムを取りながら一定のペースで跳ぶと、セロトニンの分泌促進に役立つ。好きな音楽をかけてもOK。
・腕はできるだけ大きく動かす腕も大きく振るように意識するとエネルギー消費量もアップ。肩を動かすことで肩コリ解消にもつながる。
・体調に合わせて跳ぶ高さを変える疲れるまで跳ぶのは逆効果。そのときの体調や気分に合わせて、疲れず楽しめる程度の高さで跳ぶのがコツ。
続けることで「セロトニン体質」に
「30秒程度から始めて徐々に時間を延ばしていくのがおすすめ」と有田さん。
最終的には5分ほど続けるのが理想的。「習慣にすることが大事なので、無理は禁物。続けるうちにセロトニンが分泌されやすい体になれますよ」
『からだにいいこと』2022年10月号
雑誌『からだにいいこと』とは30代~50代の女性たちの体と心に寄り添い、解決策をお伝えする健康生活情報誌。医師や専門家の監修による、信頼できる確かな情報を、分かりやすく楽しくお届けしています(偶数月発売)。〔注目特集〕即ヤセて二度と太らない!最新版「#スゴい骨活」/白髪・薄毛・うねり解決「すこやか美髪」の作り方/疲れを瞬時に回復! 30秒「元気チャージ法」/「無理せず身軽に生きる」ヒント集/【とじ込み付録】“なんとなく不調"に効く「まいにち毒出し」大全 ほか
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URL:
https://www.karakoto.com/ この記事は、『からだにいいこと』2022年10月号の内容を抜粋・再構成したものです。
監修/有田秀穂 イラストレーター/鈴木七代