今井美樹さんが6年ぶりのビルボードライブ公演を開催！ 名曲の数々を親密な空間で

幸せな波動に包まれて

「音楽ってやっぱり人の心に必要なもの」。今井美樹はパンデミック中、ロンドンの自宅で感じた孤独を音楽に救われ、改めてそう思ったと話す。

彼女の楽曲は日々のふとした幸せや切なさに寄り添い、時を超えて愛されてきた。世界情勢が揺らぐ今、ビルボードライブでは「シンプルに、いい曲に触れて幸せな気分を持ち帰ってほしい」と語る。


柔らかく澄んだ声を持つ今井だが「未だに自分の何が特別かなんてわからない」という。

「でも舞台では仲間が私に呼応して心地よい音を奏でてくれる。それに影響され私も歌うんです」。

共演はピアニストの倉田信雄。「風を吹かせて、暗闇が欲しい、なんていう私のリクエストに応え、ピアノ一つで桜吹雪や冬景色を表現できるかた。お互いあれこれいった結果絞り出されるひと雫の音楽は、エキスがとても濃いはず。そこにたどり着くのは簡単ではないから、久々のライブは楽しみというより武者震いのする挑戦です」。

人生のサウンドトラックのような音楽をよりリアルに届ける試みでもある。

「音って波動ですから、親密な会場ほど直に伝わります。みんなで幸せな波動に包まれる、そんな夜にしたいです」

今井美樹（いまい・みき）
宮崎県生まれ。モデルとしてデビュー後、ドラマや映画に出演。1986年歌手デビュー。「PIECE OF MYWISH」「PRIDE」など長く愛される楽曲を送り出している。2022年9月に東京で公開になるドキュメンタリー映画『紅花の守人』ではナレーションを担当。