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気品のある薄紫が魅力的。和風の家屋にもよく似合う「ルエリア」

2022.10.16

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ルエリア


ルエリア
ヤナギのように細長い葉を枝垂れさせるヤナギバルイラソウ。コモンルエリアとも呼ばれます。

■属科・タイプ:キツネノゴマ科の宿根草
■花期:7月~10月

■草丈:50~100cm

気品のある花色とシャープな草姿。和風の庭にもよく似合います


ルエリアは熱帯アメリカ原産で、さまざまな種類がありますが、日本でよく栽培されているのは、葉が細いヤナギバルイラソウと、園芸品種で葉が少し短めの‘パープルシャワー’です。

どちらも7月から咲き出しますが、暑さに負けずに夏中、花をつけます。とくに晩夏~秋にかけて花数が多くなり、透明感のある薄紫の花がよく目立ちます。観光ガーデンよりむしろ個人邸の庭や外周りの植栽で見かけることが多く、玄関前に鉢植えで栽培しているお宅も何軒か見かけました。

ヤナギバルイラソウは、名前からわかるように細長いシャープな葉が特徴で、丸みのある薄紫の花がつくと、熱帯植物ながら和の趣も感じられます。和風の家屋にもよく似合い、古くから親しまれているルエリアです。

最近人気なのがルエリアの園芸品種の‘パープルシャワー’で、葉はシャープながらヤナギバルイラソウより短く、茎が少し黒みがかった色をしています。草丈が高めになるので、花壇の中段から後段によく植えられています。すっと花茎が伸びる姿も美しく、丈夫で栽培しやすい性質です。

秋に入ると花色のバリエーションが徐々に少なくなっていきますが、その中でルエリアの気品のある薄紫がより魅力的に感じられます。10月いっぱい咲き続けるので、ぜひ散歩道で探してみてください。花は朝咲いて夕方にはしぼむ一日花ですが、次々と開花して長い期間楽しめます。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

丈夫で生育旺盛な性質です。耐暑性はとても強いのですが、多湿が苦手なので、日なた、または明るい日陰で、風通しがよく水はけのよい土壌に植えつけます。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。熱帯が原産ですが、耐寒性もそこそこあり、温暖地では冬越しできます。寒冷地では掘り上げて鉢植えにし、室内に取り込むのがおすすめです。草丈は切り戻しを繰り返すことで低く抑えることも可能です。花が咲いている時期であれば、いつ切り戻してもかまいません。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級~中級者向け
★★★ 少し難しい・中級~上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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