「職人技コスメ」が成熟世代の肌を救う！ミキモト コスメティックスの匠を訪ねて

一つの道を極めて生まれた化粧品だから、信頼できる、きれいになれる

真珠とアコヤ貝に含まれる成分を美肌に生かす「ミキモト コスメティックス」。先進の皮膚科学と真珠に特化した研究に長年取り組み、職人技が磨かれる研究所を訪ねます。

ビューティサイエンティスト岡部美代治さんが「ミキモト コスメティックス」を訪ねました


「職人技コスメの研究所には一つのテーマに懸命に取り組み続ける“匠”がいるもの」と、ビューティサイエンティストの岡部美代治さん。匠が匠たる所以を紐解きたいと三重県伊勢市にあるミキモト コスメティックスの研究所を訪問しました。



右・ビューティサイエンティスト
岡部美代治さん
大学で生物学を学ぶ。大手化粧品会社の研究所を経て商品開発、マーケティング等を担当。ヒット商品を多く手がける。2008年に独立、美容コンサルタントとして活動。

左・御木本製薬 研究部部長
服部文弘さん
1997年入社。オリジナル原料開発や有用性評価、皮膚科学研究に従事。2014年に医学博士号取得。現在は素材開発、皮膚科学研究などを行う研究部の責任者。

技を磨き続ける情熱が確かな効果を生み出す

岡部　私が化粧品会社で研究に従事していた頃に、パールコンキオリン®の研究データを初めて見た覚えがあります。

服部　パールコンキオリン®は真珠層のたんぱく質から抽出したミキモト コスメティックスの核となる成分で、弊社が1970年に開発しました。



酸性の液で粉砕した真珠のカルシウムを溶かし、分離したたんぱく質からパールコンキオリン®を製造。

岡部　優れた保湿効果を発揮しますね。

服部　アミノ酸組成が角質層にあるNMF（天然保湿因子）と非常によく似ています。抽出法や精製法を改良するなどブラッシュアップを繰り返して進化させています。さらに科学の進歩とともに、表皮ヒアルロン酸の産生促進などコンキオリンが持つ新たな機能を見出し、それらは随時、学会で発表しています。

岡部　ミキモトさんが開発された独自の真珠成分はほかにもありますね。

服部　真珠とアコヤ貝由来の成分として、保水力に優れたパールコラーゲン®、それを微細化した浸透型パールコラーゲン®、バリア機能をサポートするピュアパールミネラル®など8種類あります。

岡部　まさに職人技です。



真珠層の拡大画像を見て「カルシウムの結晶がきれいに整列して層をなしている様子が角質層に似ていますね。この美しい層状こそが真珠独特の輝きの秘密。肌の輝きと共通しています」と岡部さん。

「50年以上も真珠を研究し続けてぶれがない。使い手が製品の背景を深く知ることで生まれる信頼感が、肌にいちばん効くと思います」── 岡部さん

服部　日本の宝である真珠を用いて、皆さまの美と健康に貢献したいという想いで、愚直に邁進してきました。

岡部　核となるテーマを追究し続けている、そのこだわりこそが匠の真髄ですね。ミキモトさんにとっての真珠がそうであるように、やはり、ぶれない軸を持っているブランドは強いと思います。今回は「メイド イン ジャパンの職人技コスメ」という特集ですが、いま服部さんが愚直とおっしゃったように、日本人の真面目さや誠実さが、職人気質につながる図式もあると思います。

服部　弊社としては、世界で初めて真珠の養殖に成功した御木本幸吉をルーツに持つ自負もあります。複数の大学や研究機関とシンポジウムを開くなど、真珠研究において世界をリードしたいと考えています。その成果は、2023年にも新商品という形でご紹介できる予定です。



独自の処方技術であるコレステリック液晶LCM®のラメラ構造は、真珠のような輝きを放つ。

岡部　まだまだ研究の余地があると。要するに、一つ一つ研究を積み上げていくことによってさらにその先の景色が見えてくる。そういう現状に甘んじない姿勢もまた、匠の匠たる所以ですね。一方で、成分だけで化粧品はできないわけですから、処方も大事。先ほど拝見したラメラ（液晶）構造を持つコレステリック液晶LCM®のように、処方技術の研究にも力を注いでいらっしゃる。

服部　水溶性成分のパールコンキオリン®やピュアパールミネラル®は、そのままでは浸透しにくい。成分をしっかりと働かせるためには、肌と親和させて的確に届けることが必要です。細胞間脂質と似た構造のコレステリック液晶LCM®はそのための処方技術の一つ。「パール エッセンス リキッド - クリスタル N」はそれを採用した美容液です。



肌を柔らかく整え、お手入れの手応えを高めるジェル状の美容液。潤い不足でゆらぎがちな肌バリアを高めます。パール エッセンス リキッド-クリスタル N 48g 8800円／ミキモト コスメティックス

岡部　ラメラ構造特有の青色が瑞々しく輝いてきれいですね。

服部　見た目にも高揚感を持ってお使いいただけると思います。

岡部　化粧品は肌に効かせるだけでなく、心へのアプローチも大切ですからね。逆をいえば、少しでも不安を感じたら、どんなにいい製品でも効かない。まろやかな真珠のようになれるという期待や信頼感が効果を引き出すわけです。そのためには、メーカーからの発信で、技術者の言葉を伝えることも必要でしょう。つくり手の顔が見えて、使い手はその技を知る、信じる。その信頼関係が「職人技コスメ」の条件といえると思います。

服部　勉強になります。岡部さんの言葉を励みに、研究に取り組んでいきます。



若い女性研究者も多く、活気に満ちた研究所。「技が受け継がれていくのも匠の条件」と岡部さん。