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秋に咲くヒマワリ。輝くような黄色がよく目立つ「ヤナギバヒマワリ」

2022.10.26

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ヤナギバヒマワリ



ヤナギバヒマワリの代表品種‘ゴールデンピラミッド’。花つきがとてもよく、満開になると株全体を黄色の花が覆います。

■属科・タイプ:キク科の宿根草
■花期:9月〜11月

■草丈:50〜150cm

輝くような黄色の花が株全体を覆います


8月の記事で宿根ヒマワリを紹介しました。その際に予告をしましたが、秋になって咲く宿根ヒマワリもあります。

ヤナギのように細い葉をつけることからヤナギバヒマワリと呼ばれる種類で、株を覆うように黄色の花をたくさん咲かせる姿がとても魅力的です。キク以外で秋に咲く黄色の花は意外に少なく、そもそもこれほど大きな株姿でボリュームいっぱいに花を咲かせる種類はなかなか見当たらないと思います。

ヤナギバヒマワリの代名詞とも言えるのが、ヘリアンサス‘ゴールデンピラミッド’です。ヘリアンサスとはヒマワリの仲間全体のことを差し、‘ゴールデンピラミッド’が品種名です。秋の庭づくりにおいて、とても頼りになる花なので、観光ガーデンでもよく見かけますし、個人邸の庭や外周りの花壇で育てている方も多いと思います。

なにしろ輝くような黄色がよく目立ち、しかも葉が細いので花色だけがパッと目に飛び込んできて、ガーデンでも散歩の途中でも、すぐに見つけることができると思います。秋の空気感のせいか、夏に見る黄色の花より軽やかな印象で、この花を見かけるといつも楽しい気分になります。

耐寒性が強く、温暖地ならとくに防寒対策をとらなくても冬越しできるので、秋の彩りとして皆さまも育ててみてはいかがでしょう。道行く方々がきっと喜ぶと思います。


花径5〜7cmくらいの一重の花が1本の枝に房になって咲きます。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

耐寒性、耐暑性ともに強く、乾燥にも強い丈夫な性質です。日当たりがよくないと徒長して花つきが悪くかるので、日なたで風通しのよい場所に植えます。痩せ地でも育つので、花壇に植えつける場合は、元肥もその後の追肥も必要ありません。庭植えの場合は、水やりの必要はなく、雨が降らない日が長く続いて土がからからになったときのみ、たっぷりと株元に与えます。草丈を低めに抑えたい場合は、6月に株元から20cmくらいで切り戻します。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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