発売中の『家庭画報』3月号、もうご覧いただきましたでしょうか?
第1章では贅を極めた憧れのパラスホテルを、第2章では
パリにも拠点を置く作家、原田マハさんをナビゲーターに迎え、最旬のアートスポットを巡っています。
本誌としては久しぶりのパリの大特集ですが、誌面でご紹介しきれなかったパリの魅力はまだまだたくさんあります。ここでは、取材を通して集めた情報の中から、パリ通がこぞってすすめる素敵なスポットをご紹介しましょう。
パリジェンヌの自宅で手料理を堪能。話題の「食の体験プログラム」
Eatwith(イートウィズ)
食前酒を飲みながら、ニューヨークから来るというもう1組のゲスト(もちろん初対面!)を待つ原田マハさんに、フィンガーフードをすすめるフランソワーズさん。美食の街パリには、口福を味わえるレストランが数多く存在しますが、一歩進んだ食体験を望むなら、「Eatwith(イートウィズ)」という食体験プログラムはいかがでしょう。
シンプルに言うなら、自宅で手料理を振る舞いたい「ホスト」と、パリの家庭で手料理を味わいたい「ゲスト」を繋ぐプライベートダイニング・システムのようなもの。
まずはゲスト側が専用のWEBサイトでホストを探し、訪問のアポイントを入れます。料理メニュー、サービス内容、食事代などを事前に確認して決済後、指定の日時に出向くというシステムです。
運営会社の厳しい基準をクリアした、プロ級の料理の腕を持つメンバーのみがホストを務めるので、料理のクオリティも期待できます。
パリにも創作の拠点を構え、この街の食事情にも詳しい原田マハさんに、実際に体験していただきました。
今回のホストは、親日家で来日経験も豊富なフランソワーズさん。予約した時間に彼女のアパルトマンを訪ねると、「コンニチハ。ヨウコソ!」と笑顔で迎えてくださいました。
フランソワーズさんが得意とするのは、旬の野菜をふんだんに使ったフレンチ×地中海テイストのフュージョン料理。この日は、前菜からデザートまでのコースランチをご用意いただきました。
フランソワーズさんが用意してくれたウェルカムスイーツは、原田さんも大好きだというパリの超人気ショコラトリー「ジャック・ジュナン」のチョコレート。ご主人と娘さんと共に暮らすフランソワーズさんは、もともと大の料理好き。いつもは家族のために作って振る舞っている手料理をより多くの人に食べてもらいたい、そして料理を通じて様々な人と出逢いたいという思いから、このプログラムに登録したそうです。
「これまで利用してくださったすべてのゲストとの思い出は、私にとって宝物です。料理を囲んで、今日出会った者同志が楽しく幸せな時間をシェアするなんて、特別な体験で素敵でしょう! これからも続けていきたいですね」と微笑みます。
紫にんじん、白にんじん、大根、パプリカなど色とりどりの野菜をオーブンでグリルした前菜。気取らずシンプルだけれど素材の良さが際立つ一皿。原田さんも、「フランソワーズさんのお料理は、どれも素材の味がいかされていて本当に美味しい。愛情込めて作ってくださったのが伝わります。料理上手な友人宅に招かれたような気分になる、とても楽しいプログラムですね」と、終始笑顔でした。
パリの知人とともにプログラムに参加した原田マハさん。この後到着したニューヨーク在住のゲスト夫婦とともに、フランソワーズさんの手料理を堪能。フランス語、英語、ときには日本語も飛び交い、会話に花が咲きました。詳細や申し込みは下記の公式サイトから。
Eatwith(イートウィズ)https://www.eatwith.com/※価格、料理やサービスの内容は、ホストシェフによって異なります。