「信じることがエマの愛情。周りの人が彼の研究や研究者としての価値を疑っても私だけは信じてるというのが彼女の誇りなんです」自分には求められていることに応える力があると信じて役と向き合う
物語の冒頭、自信を失っているジキルに「あなたなら絶対できる」「負けないで」「自信を持って」と、疑問も持たずに彼を信じているエマは言います。それと同じことを宮澤さんは宮澤さん自身に言い聞かせているようで……。
「完成度の高いミュージカルに初めて参加すると課題がいっぱいで。なんでこんなにできないんだろうとか、私には向いてないんじゃないかとか、自己嫌悪に陥るときがあるんです。でも、しばらくするとそんな自分に飽き飽きしてきて、やるだけやらなきゃって燃えるタイプ(笑)。求められていることに応えるべく、自分にはその力があるって信じて向き合っています」
そんなところはエマに似ているのかもしれません。でも、それは舞台の上だけだとか。
「ふだんはもう全然。確実にエマじゃない(笑)。この作品にストライドというエマに言い寄る男性が出てくるんですが、彼は嫌味なことばかり言うんです。私の中には、どちらかというとストライドが……。だから、ジキルとハイドではなくて、エマとストライド。その2人が私の中にいます(笑)。でも、自分を愛さないと誰にも愛されないと思うので、エマ役として自分を愛せるように頑張ります」
宮澤エマ/Emma Miyazawa
俳優
1988年11月23日生まれ、東京都出身。アメリカ・オクシデンタル大学を卒業後、日本に帰国。2012年より芸能活動を始める。2013年にミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング〜それでも僕らは前へ進む〜』で初舞台を踏んで以降、『ラ・マンチャの男』『ドッグファイト』『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』などに出演。
ミュージカル『ジキル&ハイド』3月3日(土)〜18日(日)/東京国際フォーラム ホールC
S席13000円、A席9000円、B席4500円
お問い合わせ/ホリプロチケットセンター 電話03-3490-4949、東宝テレザーブ 電話03-3201-7777
3月24日(土)~25日(日)に愛知県芸術劇場 大ホール、3月30日(金)~4月1日(日)に梅田芸術劇場 メインホールにて上演
原作/R・L・スティーヴンソン
音楽/フランク・ワイルドホーン
脚本・詞/レスリー・ブリカッス
演出/山田和也
上演台本・詞/髙平哲郎
出演/石丸幹二、笹本玲奈、宮澤エマ、田代万里生、畠中 洋、花王おさむ、福井貴一ほか
公式サイト/
http://www.tohostage.com/j-h/