更年期症状は「血(ち)の道(みち)症」。シミや青あざにも表れやすい
「血の道症」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。漢方では昔から女性の生理にまつわる病をこう呼んでいます。今の概念で最も近いのは、更年期の冷え・のぼせ、ホットフラッシュ、イライラなどで、これらは瘀血の典型的な症状です。
頭に血が上ったまま流れが滞り、古い血が残ると、抜け毛や白髪が増えるだけでなく顔にシミができやすくなったり、ぶつけた覚えのない青あざがしょっちゅうできたり。レバー状の月経血があるのも瘀血によって新陳代謝が行われていない証拠です。瘀血は症状として表れやすいのが特徴。自覚したならば、即、改善にとりかかりましょう。
撮影/本誌・武蔵俊介 イラスト/浜野 史 取材・文/浅原須美
『家庭画報』2022年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。