家の近くの公園をミニチュアピンシャーの愛犬・ココナちゃんとお散歩。晩年までみんなに愛され、“ご近所のアイドル”だった伯昌さんも一緒に歩いた思い出の道です。友人との会食が元気の秘訣。馬家の料理は幸せを運ぶ
伯昌さんが華都飯店開店と同時に始めた「華都美食会」には毎回20〜40人が集い、季節のコース料理とおしゃべりを楽しみました。
50年以上続く間に人の輪は世代を超えて広がり、母と娘のかけがえのない財産になっています。
「“人の間”と書いて“人間”。人とのつながりで生かされている毎日です」── 母・へれんさん
へれんさんの「おもてなし好き」は伯昌さん譲り。「友人と楽しく食事をするのが元気の秘訣」と、週に1、2回、ご自宅にお客さまを招きます。
「『昨日お料理作りすぎちゃったから食べに来ない?』とお誘いすると、『喜んで行くわ』と。母の流儀どおりにきちんとテーブルセッティングをしてお迎えします。どれくらい楽しいかって? ......ワインのコルクが山になるくらいよ(笑)」。
衣真さんは週一でジム通い、へれんさんはエアロバイクで筋肉トレーニング。多忙な毎日だからこそ、スキンケアも怠らず、同じ鍼灸治療院にも通い、心身のメンテナンスを欠かしません。
こうして日々健康美を保つお二人が「幸せな気持ちで作る料理は格別」と声を揃えます。
作り手の幸せがおいしい料理を生み、おいしい料理が周囲に幸せを運ぶ──。馬家の母と娘は、今日も料理で幸せを広め、食の楽しさを伝えています。
心身の“美”
もてなし好きは、馬家の伝統。友人と話すことが一番の健康法
おいしい料理を楽しく会話しながらいただくことが、馬家伝統の「心と体の健康法」です。今日もへれんさんは、緑の公園を望むダイニングでお友達との会食の準備中。テーブルクロスの上には、伯昌さんから譲り受けた、縁起のよい百寿図文様の器がセットされ、季節の花とともにお客さまを待っています。
さて今晩、馬家オリジナルのナパワインは何本空くでしょうか──。