母から娘へ── 受け継がれる「美」の秘密 最終回(全3回) 家庭画報本誌を愛してくださるかたがたには、キラキラとした輝きを放っている女性がたくさんいらっしゃいます。今回はその中から、「宗家 源 吉兆庵」の岡田家、「華都(シャトー)飯店」の馬家、「荒川化学工業」創業家の荒川家の母娘3組がご登場。受け継がれる健やかな美しさの秘密を教えていただきました。
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祖母・久保宣子さん、母・荒川 薫さん、娘・荒川奈緒さん
家族の系譜●荒川化学工業の創業家の一族である荒川壽正さんと24歳で結婚した薫さん。3女に恵まれ、現在は夫、次女の奈緒さん、実母の宣子さんと西宮市に在住。嫁いだ長女・麻衣子さんと三女・友美子さん、3人のお孫さんと過ごすひとときも笑顔のもと。朝の3時間でパワーアップ。気分よく一日をスタート
華やかな絽刺しのきもの姿で登場してくださった荒川 薫さん、次女の奈緒さんと、薫さんのお母さま・久保宣子さん。満面の笑みで、周りの人たちまでも幸せオーラで包み込む、元気いっぱいの3人です。
「毎日一生懸命生きて、完全燃焼しているので、ベッドに入ったらパタンキュー(笑)。朝まで目覚めることはありません」。
月数回のゴルフを30年続ける活動的な薫さんは、自宅でもじっとしていることはなく、そこにも元気の秘訣があることは一目瞭然です。
「常にポジティブな母が家族のムードメーカー。笑っていれば不調が寄ってきません」── 娘・奈緒さん
毎朝6時に犬の散歩に出かけ、家庭菜園で野菜を収穫し、日に当たって汗をかいたらシャワーを浴び、心身をリセット。朝食はシンプルに、採れたて野菜と手作りヨーグルトを味わいます。
「朝の3時間はとても大事。朝の光を浴びて、適度な運動をしてから食事をいただくと体は一気に目覚め、気分もはればれ。いいスタートが切れると、一日を元気に過ごせます」と明るく笑う薫さん。
「母は、いつもポジティブで、ハッピー&ヘルシーな人。ジムやエステに通うより、おいしいものを食べて、動いて、心と体のバランスをとり、マイペースに人生を楽しんでいます」。
そう話す奈緒さんもマラソンやお菓子作りを楽しみ、好きが高じて大会に出場し、調理師免許を取得。薫さん譲りのバイタリティで毎日を前向きに過ごしています。
心身の“美”
家庭菜園の野菜と発酵食品で家族の食卓を豊かに
心も体も長く健康でいられるように野菜中心の食事を心がける荒川家。免疫アップや疲労回復効果の高い発酵食品は積極的に取り入れます。「家族全員で作った新鮮な野菜があれば、献立はシンプルなもので十分です」と母・薫さん。
毎年100本以上漬けるたくあん。ぬかや塩は厳選したものを使用。
生麴で作るヨーグルトや甘酒は奈緒さんのお手製。
糖質コントロールは一生のテーマという薫さんは、血糖値を上げない食事を意識。60年続く薫さんのお祖母さま・徳さん考案のおむすび「徳俵」のご飯もLOCABOの糖質カット炊飯器で炊いています。