終の住処になるのかどうか、施設の方針を事前に確認
「グループホームの特徴は、一般的な家屋に5~9人の利用者が入所し、家庭的な環境のもと介護スタッフと共同生活を送っていることです。そして認知症の人が可能なかぎり自立し、長らくなじんできた暮らしを続けられることを目的にさまざまなサポートが行われています。同時に残された能力を生かせるよう役割を持ってもらいます。それは認知症の人のやりがいや居場所づくりにも役立っています」と岩澤さんは説明します。
認知症対応型共同生活介護のサービスを受けられるのは要介護1~5に認定された認知症の人です。身体的介護を必要とせず、ある程度自立した生活が送れることも条件になります。
「身体的介護が必要になると特別養護老人ホームなどに転居しなければならないことがあります。最後まで暮らすことができるかどうか、入所を希望するグループホームの方針を事前に確認しておくことが大切です」。 『家庭画報』2022年10月号掲載。
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