究極のハイジュエリー 最終回（全20回） 目にするだけでも夢や幸福感を誘い、生きる力を与えてくれる、究極のハイジュエリーをご紹介いたします。
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KASHIKEY（カシケイ）
ダイヤモンドが引き立てるコンクパールの存在感
雄大なカリブ海で育まれたコンクパール。そのシルクのようななめらかな艶と色彩を、エレガンスの極みへと創出する世界的なジュエラーとしても知られるカシケイ。
今季は、6ct以上の大粒のコンクパールをあえて横にデザインすることで柔らかな気配をまとったリングをはじめ、デコルテを愛らしい存在感で彩るペンダントにも注目。重層的なダイヤモンドが色の魅力を引き出しています。
右上・ネックレス（Pt×コンクパール×ダイヤモンド）253万円 右下・リング（Pt×コンクパール×ダイヤモンド）1650万円 左・ペンダント（Pt×コンクパール×ダイヤモンド）550万円／すべてカシケイSEIBIDO PEARL（清美堂真珠）
黒蝶真珠の名手はゴールデンにも注目
孔雀の羽のように艶めく黒蝶真珠から、高貴なジュエリーを生み出している清美堂真珠。とりわけ上質な黒蝶真珠を用いたブランド「エスラインピーコック」から、大胆な海のうねりをモチーフにしたコレクションを。
力強くも美しい曲線には、水泡から着想を得たダイヤモンドが煌めきます。ゴールデンパールを用いたコレクションからは、躍動的な波のフォルムを描いたペンダントや、異なるシェイプのダイヤモンドが華やぎを添えたピアスがお目見え。遠目にも視線を引き寄せるパールがここにあります。
右からピアス（YG×白蝶真珠ゴールデン×ダイヤモンド）84万7000円 「うず潮」ペンダント（YG×白蝶真珠ゴールデン×ダイヤモンド）88万円／ともにセイビドウゴールデン 「うねり」ペンダント（Pt×WG×黒蝶真珠×ダイヤモンド）60万5000円 同リング（Pt×黒蝶真珠×ダイヤモンド）82万5000円／ともにエスラインピーコック（すべて清美堂真珠）NOBUKO ISHIKAWA（ノブコイシカワ）
職人技とともに光る白蝶真珠の妙
高度な彫金技術を駆使して、日本の美意識に根ざしたジュエリーを創り続けてきたノブコイシカワ。真円かつ大粒の白蝶真珠を主役に、自然が魅せる一瞬の表情を切り取ったモチーフが、感動を呼び起こします。
上・一面に精緻なダイヤモンドを敷き詰めたカエデから、瑞々しい真珠が滴るよう。
下・卓越した鏨（たがね）の技によって、プラチナの葉脈の表情に抑揚をつけ、イエローゴールドで煌めく朝露を表現。中央に据えた静謐な真珠が、豊穣の歓びを奏でます。
上・ブローチ（Pt×YG×白蝶真珠×ダイヤモンド）165万円 下・ブローチ（Pt×YG×白蝶真珠×ダイヤモンド）214万5000円／ともにノブコイシカワウエダジュエラー／UYEDA JEWELLER
バロックを洗練の輝きに昇華させて
端正かつ上品な正統派のジュエリーを、135年以上にわたり手がけてきたウエダジュエラー。ユニークな造形美を持つバロックパールのチャームを、計算されたダイヤモンドのフレームワークによって引き出し、はっとするほど気品の薫るデザインに仕上げています。
上・個性的な南洋真珠をクジラに見立て、ペアシェイプのダイヤモンドで尾を表現。
下・アシメトリーな真珠の表情を生かし、ダイヤモンドのラインでリズミカルに包み込んで。
上・リング（Pt×白蝶真珠×ダイヤモンド）198万円 下・イヤリング（Pt×白蝶真珠×ダイヤモンド）176万円／ともにウエダジュエラー（ウエダジュエラー 帝国ホテル店）表示価格はすべて税込みです。
撮影／栗本 光 スタイリング／阿部美恵 取材・文／樺澤貴子
『家庭画報』2022年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
