加齢によって患者数が増える心房細動
今回は、不整脈のなかでも患者数が多く、加齢とともにその数が増える心房細動を取り上げます。心房細動は、健康診断の結果の分析から、すでに100万人を超える患者がいると推定されています。
心房細動はすぐに死につながるタイプの不整脈ではありませんが、動悸、息切れ、息を十分に吸えない感じ、胸部不快感、疲労感などが出ること、めまいや失神で転倒の危険があること、また、心房内に血栓ができ、脳梗塞につながることから注意が必要です。
心房細動の特徴
●心拍の電気信号が乱れて、心臓の筋肉が異常に収縮する状態
●頻脈になることが多いが、徐脈になることもある
●喫煙、生活習慣病などが原因となり、加齢とともに患者数が増える
●心房の一部で血液が滞留し、血栓ができやすい。この血栓が動脈を流れ、脳梗塞になることがある
●動悸、息切れ、めまいなどの自覚症状がある場合と、自分では全く気づかない場合がある
●すぐに治療が必要な場合と、そうではない場合がある