宇野昌磨選手(日本)
今や世界のトップスケーターの1人へと成長した宇野昌磨選手。
『家庭画報』1月号で披露してくださった凛々しい羽織袴姿、とてもよくお似合いでしたね。
まっすぐな眼差しとぶれない発言が印象的で、トップを担う貫禄が身につき始めているように感じました。とはいっても、宇野選手にとって初めての五輪。
いつもの試合会場の雰囲気とは明らかに違うなか、どこまで宇野選手らしく無心・平常心でいられるか。フィギュアスケートISU(国際スケート連盟)世界ランキングでは、羽生選手に次いで第2位と実力は実証済み。
FSは2006年トリノ五輪で荒川静香さんが金メダルを獲得したプログラム「トゥーランドット」。
宇野選手演じるこのプログラムも壮大で品があり、会場が盛り上がること必至です。持ち前の安定感を発揮して羽生選手とともに表彰台に上り、メダルを掲げてほしいですね。
まずは団体戦で、田中刑事選手とともに渾身の演技を見せてくれることを期待しています!
ネイサン・チェン選手(アメリカ)
羽生選手、宇野選手とともに金メダル候補の1人として名前が挙がるのが、ネイサン・チェン選手。
5種類の4回転ジャンプを武器に、この1〜2シーズンは目覚ましい活躍を見せています。羽生選手、宇野選手とともに出場した2017年の四大陸選手権では、FSで5本の4回転ジャンプをすべて成功させ、優勝を飾りました。
同年12月の
GPF、2018年1月の全米フィギュアスケート選手権でも優勝。上り調子で平昌五輪を迎えます。
ジャンプの高い能力に目が行きがちですが、ネイサンの持ち味はバレエや体操で培ってきた体幹の強さ、ポージングの美しさにあります。
18歳ながら曲の理解度が深く、ときに情熱的に、ときに繊細に演じる表現力で観客を惹きつける術を持っているのも強み。
中国から移民としてアメリカに渡り、苦労してネイサンたち5人兄弟姉妹を育ててくれた両親への思いを込めて演じるFS「Mao’s Last Dancer」も、注目したいプログラムのひとつです。