慶應義塾大学病院予防医療センター
運動器(骨・筋肉・膝・腰)ドック●スポーツ医学を専門とするドクターが担当
●人間ドックのオプションとして実施し、全身の健康状態とあわせてアドバイス
●希望者には専門トレーナーがトレーニングメニュー等を作成し、継続的に指導(別途料金)
人々の健康増進を図るのはスポーツ医学の重要な使命
運動(身体活動)の視点で一般の人々の健康増進を図るのはスポーツ医学の重要な使命である――。この考えのもとに内科、整形外科、老年医学などを背景に持つスポーツ医学の医師が担当するドックです。
精度の高い機器で骨密度や筋肉量、腰や膝の状態を詳しく調べ、一般の人間ドックの結果とあわせて全身状態を考慮した専門的なアドバイスを行うのも大学病院が母体のドックならでは。希望者には専門トレーナーが個別にトレーニングメニューを作成し、経過観察を行うなど検査後の指導も充実しています(別途料金)。
ドックの流れ
【検査前】
人間ドック(基本コース)と一緒にオプションとして予約。
問診票など案内資料が送付される
【検査】
*一般の人間ドックの検査後に実施
【骨(腰椎・膝関節)X線検査】
腰椎と膝関節を正面と側面から単純X線(レントゲン)で撮影。骨・関節の状態を視覚的に評価する
【腰椎MRI検査】
骨、関節、靭帯、椎間板、神経、筋肉などの評価を行う
見つかる主な病気:脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、脊椎腫瘍、脊椎圧迫骨折
【骨密度・体組成測定】
DXA法で骨密度と体組成(筋肉量、脂肪量)を測定
見つかる主な病気:骨粗しょう症、サルコペニア
【握力測定】
握力計を用いて左右の握力を測定。握力は全身の筋力の指標となる
【追加血液尿検査】
骨代謝マーカーの値から骨密度低下の背景を調べる。血圧や特定のホルモン値から動脈硬化のリスクを評価したり、腎臓・心臓の機能など全身の健康状態をみる
【結果】
後日、担当医師が結果報告書をもとに、人間ドックの結果を考慮しながら説明やアドバイスを行う
【フォローアップ】
希望者には個別のトレーニングメニューを作成し、経過を確認しながら継続的に指導を行う(別途料金)
ドック情報
●検査時間 約70分 ●料金 6万3800円
*人間ドック基本コース(9万5700円より)のオプションとして申し込む。
●予約制 ●申し込み方法 電話にて予約 TEL:03(6910)3533
https://cpm.hosp.keio.ac.jp/recommend/4_5 Information
慶應義塾大学病院予防医療センター
東京都新宿区信濃町35
取材・文 浅原須美 撮影 田中 雅、柳原久子、本誌・大見謝星斗、伏見早織 イラスト 岡部哲郎
『家庭画報』2022年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。