家庭画報の手土産 第18回(全28回) 美しく、そして美味しい手土産は、私たちにとって相手を大切に想う心を伝える必携アイテムです。この特集では家庭画報ゆかりの皆さまや、家庭画報編集部の「美味手帖」から選りすぐりのアイテムを、セレクトしたエピソードとともにご紹介します。
前回の記事はこちら>> ふわふわの生地、変わり餡も楽し。どら焼き進化形
「七里香」の厨房でテンポよく焼き上げられていく、「ロースト小麦胚芽どら焼き」の生地。香ばしい匂いがふわりと広がる。子どもから大人までどの世代にも愛されて心和ませる身近な和菓子どら焼きに、今、新風が吹いています。生地や餡にこれまでにない工夫を凝らした、作りたてのおいしさに出会えるお店を訪ねました。
●前回の記事を読む
なか又の「ふわふわ わぬき」和菓子nanarica~七里香~(東京・早稲田)
ロースト小麦胚芽どら焼き 280円。ロースト小麦胚芽が入った皮の香ばしさが新味を添える
“伝統と革新”をコンセプトにした、繊細な手作りの和菓子と出会える「七里香」。木製の番重に多彩なお菓子が行儀よく並ぶ売り場の奥にある工房で、朝早くから銅板の上で手焼きして作るどら焼きは人気商品の一つです。
特徴的なのは、ロースト小麦胚芽を含む3種類もの小麦粉をブレンドした生地で作る皮。香ばしくてふっくら弾力のある食感が、糖度を抑えて炊き上げた北海道産えりも小豆の粒餡とバランスよく調和します。伝統製法はそのままに現代のエッセンスをひとふり。丁寧な職人技とセンスを感じさせる、新しいけどほっとするおいしさです。
沈丁花のロゴマークが入った暖簾が揺れる店先。中にはカフェスペースもある。 撮影/本誌・西山 航 取材・文/鈴木博美 取材協力/久保香菜子 平岩理緒 ※特集内でご紹介する商品の情報、価格は2022年9月7日現在のものです。 事情により内容が変わる場合がございます。 商品のお取り寄せをご利用時、別途送料がかかる場合があります。あらかじめご了承ください。
『家庭画報』2022年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。