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冬の間中花を咲かせる「ユリオプスデージー」。そっくりなマーガレットコスモスとの見分け方は?

2022.12.27

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ユリオプスデージー


ユリオプスデージー通り沿いに植えられたユリオプスデージー。車で通り過ぎる際にも鮮やかな黄色の花がパッと目に入ります。

■属科・タイプ:キク科の常緑低木
■花期:11月〜翌年5月

冬の間中、黄色の花で楽しませてくれるありがたい花



この花は本当に偉いな〜と以前から思っていました。周囲の花が次々に枯れてシーズンを終わらせる中、11月から明るい黄色の花を咲かせ始め、それが冬の間ずっと続くのですから…。

しかもポツポツと咲くのではなく、遠目にも目立つくらいの花数で、ビオラやパンジー、シクラメンよりもかなり草丈が高い! いや、草丈ではないですね。ユリオプスデージーは低木に分類されるので樹高というのが正解です。もっと注目されてもいい花なのに、なぜか花名を知らない方も多く、この機会にぜひユリオプスデージーという名を覚えてください。

ユリオプスデージーが属するユリオプス属には、もう一つよく似た花があります。やはり低木に分類されるマーガレットコスモスです。こちらの花期は4月〜12月。花期が重なる11月〜12月は、両方の黄色い花を楽しむことができます。

そこで、その見分け方を紹介します。違いがいちばんよくわかるのは葉です。ユリオプスデージーは、シルバーがかった緑色で、切り込みが深く繊細な葉形をしているのに対し、マーガレットコスモスは明るい緑色で、切り込みはそれほど深くありません。花色はほぼ同じですし、花形もマーガレットコスモスのほうがやや花心が大きいかな?という程度の違いなので、葉をチェックして見分けてください。

それにしても、デージー、マーガレット、コスモスと花に花の名前をつけられると、何かと混乱しますよね。ユリオプスデージーはEuryops pectinatus(ユリオプス・ペクチナタス)、マーガレットコスモスはEuryops chrysanthemoides(ユリオプス・クリサンテモイデス)と学名を見れば、同属で別の種類の花だとわかります。学名というのはやはり便利なものだと実感。

ユリオプスデージー近所のスーパーマーケット前の植栽の12月上旬の様子。手前がユリオプスデージーで、奥がマーガレットコスモスです。両方の花期を合わせると、一年中黄色の花が咲いていることになります。どおりでこの店舗を思い浮かべると、必ず黄色の花が咲くシーンが出てくるわけです。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たりがよく、水はけのよい土壌に植えます。乾燥には強い性質ですが、多湿に弱いので、風通しのよい場所を選ぶことも大切です。植えつけ時に元肥を施せば、追肥の必要はありません。翌年以降は、花後に緩効性肥料を施します。地植えの場合は水やりは雨まかせでかまいません。鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりを基本に、水やりしすぎないように気をつけます。数年たって株が大きくなりすぎたら、花後の5月〜6月に剪定をします。強い剪定にも耐えられるので、半分くらいに刈り込んでもかまいません。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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