文=齋藤 孝(教育学者)
コロナ禍で人間関係が冷えてきた感じがします。「ここで会ったのも何かの縁」と考えれば、人との関係は温まります。出会いの時を祝祭だと捉えれば、人生は楽しい祭りになります。うまくいかない時は、「まあ縁がなかったかな」と軽く流して。
出会いは日々新た。私は愛犬のコロンちゃんを毎朝見るたびに、祝祭的気分になります。本を読むのも出会いです。
「これが私の求めていたものだ! This is it!」的感覚が、祝祭感覚です。この世の貴重な時を、祝祭感覚で過ごしたいですね。
『家庭画報』2022年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。